Episode No.745(20010115):リスクすくすく
この間、ベンチャー・ビジネス関連の番組をたまたま見てたら・・・
成長性の高いベンチャー企業に対して、解説の人がいいコト言ってたんだ。
「いきなり成功するのなんてのは、まぐれ。
だから、そういうところは続かない。
必要な失敗をいち早くしたところが・・・成功する」
まるで格言のようだよね。
ベンチャーだのITだの騒ぐようになるずっと以前から・・・
その時代、時代には必ず最先端の技術やサービスがあったワケで・・・
ソニーだって、ホンダだって、アップルだって・・・
「必要な失敗」はたくさんしてきていると思う。
成功の達人は同時に失敗の達人でもある。
あたかも成功者に見える人だって、失敗例をかろうじて上回る成功例があったに過ぎないだろう。
そのテレビ番組でも司会の人が・・・
「確かに失恋をたくさん経験した方が・・・」なんて発言をしてたけど、まさに・・・だよね。
とくに私なんかは、しみじみとそう感じちゃう。
そう考えてみると・・・
若い未熟な時の時間って・・・まるで失敗を経験するためにあるようだね。
ハシカだって若い時なら、どってコトないけど・・・
大人になってかから、かかると命とりにもなりかねないし。
挫折を知らないエリートほど・・・
蹉跌を味わった時には、人生の収拾がつかなくなる。
金も能力もないけど、時間と体力だけはある若者と・・・
金や能力は、そこそこ備わってるけど、時間も体力もない大人とじゃあ・・・
結局のところ、できるコトには大差ないのかもね。
強いて言えば、一番厄介なのは・・・
同じ経験を繰り返して年をとってしまった大人かな。
そう気づいたとたんに、ジッとはしていられなくなるハズ。
私みたいにね。
生きてさえいれば・・・努力しなくても年はとる。
年に見合った経験と失敗をキチンとしているかどうか・・・時々、見直す必要があるよね。
そういうコトを細かくチェックできる人じゃないと・・・
いつまでたっても自分のつかみたいモノはつかめない。
失敗は税金のようなモノ。
たくさん稼ぐコトができれば、それだけたくさん払わせられるし・・・。
稼ぐ以上は絶対に払わされるモン・・・な。
でも本当に稼ぎ続けていられれば・・・
稼ぎ以上に取られるコトはないはずだよ。