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Episode No.382(991116):消えていく仕事、残る仕事

アメリカで公開された『ポケモン』ムービーが『スターウォーズ』に迫る勢いの人気だそうで・・・。

確かにウチの子供たちも大好きで、お菓子のオマケやら何やら、いろいろと集めてる。
グッズの人気がモノ凄くて、アメリカではすでに『スターウォーズ』を超えたというニュースも、ちょっと前にあったけど、実際アメリカに在住されている人の話でもオモチャ屋における『ポケモン』コーナーは『スターウォーズ』コーナーよりも広いらしい。

テレビの『ポケモン』は何度か見たコトはある。
ゲームの世界がここまで来るのは確かにスゴイとは思うが・・・はたして、心に残るドラマにはなっているのだろうか?!

遅ればせながらピクサーの『バグズライフ』を観た。
ビデオ化されたので・・・。

ディズニーの、とは書かずにピクサーの、と書いたのは、ピクサーを設立したスティーブ・ジョブスへの敬意だ。
そう、iMacでアップルを復活させた、あのジョブスと同一人物。

世界初のフルCG長編アニメ『トイ・ストーリー』に続き、ディズニーで配給された『バグズライフ』などを制作しているピクサーは、アップル同様、スティーブ・ジョブスが作った会社だ。

コンピュータ関連・・・と、ひと口に言ってしまえば確かにアップルもピクサーも関連性のある会社だけれど、ジョブスにとって、そこには明確なコンセプトの違いがある。

先般、ジョブスが来日した時、テレビのインタビューに答えて、こんなコトを言っていた。

「アップルは常に"今"、そして"未来"を売りモノにしている。だから、今使われているマシンが10年後、20年後も使い続けられているとは考えられない。一方、ピクサーで作り上げたいのは"普遍的なモノ"。『トイ・ストーリー』は10年後の子供たちにも、おそらく100年後の子供たちにも夢と希望を与えるだろう。そんな仕事もしてみたいと思ったのがピクサーを作ったきっかけだ」

『トイ・ストーリー』は実に良かった。
フルCGというコトで注目はされたが、それ以上にシナリオがシッカリしてる。
決して子供だましではないドラマが、そこにはあるように思う。

『バグズライフ』も決して期待を裏切らなかった。
一説には、この話の元は『七人の侍』じゃないか・・・という話もあったが、最後まで目を見張った。
最後の最後には、なんとNG集が出てくる。
フルCGのアニメで役者が思わず吹き出してNGが出るコトなどあろうはずがないのに・・・そんな遊び心いっぱいのシーンが出てくるコトで、登場するキャラクターたちは、ますます生きている感じがした。

ジョブスには遠くおよばないけれど・・・。
私にとって、このdigitakeが日々稼ぐためにやっている仕事とは別の"普遍的なモノ"になればいいな・・・と思った。


参考資料:「バグズ・ライフ」ディズニー・ホーム・ビデオ ほか

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