http://www.digitake.com/   

 

Episode No.713(20001208):自信が成功を生み、過信が失敗を生む

今から、ちょうど20年前・・・1980年12月8日、と言えば熱烈なファンならもう瞳がうるんで来るかも。

今日は、ジョン・レノンの命日・・・享年40歳。

生誕60周年となる今年は、埼玉にジョン・レノン・ミュージアムができたり・・・
つい先日は「マイケル・ジャクソンの守護霊は、ジョン・レノンだった」なんてニュースも流れてた。

大勢の人たちに影響を与えた偉人って・・・ずっと生き続けてるよね。

とくにジョン・レノンやジェームス・ディーンみたいに・・・
何の前触れもなく、突然逝ってしまった人の場合には、死んだコト自体が信じられない。

さて、ジョン・レノンが凶弾に倒れる17年前・・・
今から37年前の1963年12月8日にも、あるヒーローが刺されるという事件が起こっている。

場所は東京・赤坂・・・
刺したのはチンピラ、刺されたのは・・・プロレス力道山だ。

この刺し傷がもとで、力道山はレノンより1歳若い39歳でこの世を去った。
「空手チョップの力道山もナイフには勝てなかった」と世間ではウワサされたが・・・

ずいぶん後になって・・・
確か、梶原一騎原作が原作を書いたドキュメンタリー・タッチのプロレス漫画で読んだんだけど
力道山が死んだのは刺し傷が原因ではなく・・・
医者に止められているにもかかわらず、病室でステーキを食い、ビールを飲んでいたのが原因。
これは弟子のひとり、アントニオ猪木の証言として書かれていたと思う。

つまり、力道山の命を縮めたのは、自分の肉体に対する「過信」だったというワケだ。

自分を信じるコトは大切だけど・・・やっぱり無理はねぇ
とくに肉体的な無理はヘタすると命とりになる。

まず、信じられるだけの自分をつくるコトが大切だと思うんだけど・・・
それには肉体的なモノも含めて、自分をわかっていないと錯覚に終わってしまう。

軽自動車でF1レースに出ようなんてのは、どう考えても無謀でしょ?!
だけど、F1じゃ走れないけど、軽自動車ならスイスイ走れる道もある。

アントニオ猪木は議員時代・・・北朝鮮問題に、かなり興味をもって積極的に動いたらしい。
師・力道山の故郷が北朝鮮だったというのも、その理由のひとつと考えられる。

そういえば、今年のオリンピックで・・・
北朝鮮の女子レスリング・チームのコーチやってた人が力道山の孫にあたる人だったって・・・
ニュースで読んだ覚えがあるな。

石橋を叩いて渡るような人は、ヒーローにはなれないかも知れない。
石橋を叩き割るような人で、しかも誰よりも早く泳ぎ切るコトができる人がヒーローになれるんだろうな。

別に早死にしてまでヒーローになりたいとは思わないけど、ね。
家族にとっては長い間、確実に稼ぎ続けてくれる人こそがヒーローに違いないし、ね。


参考資料:「今日は何の日」PHP研究所=刊 ほか