Episode No.712(20001207):自分に号令!!
400kg!! ・・・と言っても今日は計算の話ではない。
アポロ計画によって地球に運ばれた「月の石」の量である。
ジョン・F・ケネディによって提唱されたアポロ計画が実行に移されたのは1961年。
以後、1972年までの11年間に6つの宇宙船に乗り12人の人間が月へ行った。
1972年の今日、12月7日はアポロ計画最後のロケットとなる17号が打ち上げられた日だ。
アポロ計画と言えば、真っ先に思い出すのが映画にもなった『アポロ13号』。
あの当時のNASAのコンピュータって、今家庭にあるパソコンより性能が下だったって話はよく聞くよね。
じゃあ、うちのパソコンで人間を月に送るコトができるのか・・・って言えば無理なんだけど。
無理を承知でケネディが大号令をかけたアポロ計画は、みごとそのミッションを果たした。
100%できるのがわかっているコトをやっていては・・・やっぱり進歩はない。
でも、それは「人類を月へ送る」なんて大それたコトでなくてもいい。
1時間後に大地震が起きてビルの下敷きになったり・・・
帰りがけに暴走してきた車にひかれてしまったり・・・
明日まで生きているという保証は何もないのに、私たちは明日の計画を立てている。
何度も書いているように・・・
結婚生活だって「必ず幸せにしてみせます」なんて保証は、どこにもない。
あるのは「自分に号令をかける気持ちだけ」なんだ。
自分に号令をかけて動いていると、少しずつまわりも変わってくる。
事態が新しい展開を見せてくると・・・
「できっこないよ」と言っていたまわりの人まで「ひょっとしたら」なんて気持ちになってくる。
そういう力が寄り集まってくると・・・望んでいたモノが本当に実現できてくる。
実現して一番驚くのは、実は言い出した本人だったりする。
良くも悪くも・・・敵をだますには、まず味方から。
味方というのは何も他人じゃなくて・・・まず自分、だよね。
自分が真剣にそう思えないコトに同調してくれる仲間だっていないだろうし・・・
自分がいいと思っていない製品を売る営業マンがいたとしたら、そりゃ詐欺だ。
自分をだますと言っても・・・いい方向に騙さないと、やっぱり詐欺になっちゃうけど。
まず、いい号令をかけて、その裏付けを作るために必死になって動く・・・そういう努力なら実ると思うな。
自分が動かなくてもいい理由ばっかり考えてたら・・・それは詐欺だよ。