2月1日、また昭和のヒーローが、この世を去ったというニュースが流れた。
ジャイアント馬場。本名、馬場正平。1月31日午後4時4分、肝不全により死去。享年61歳。
ずいぶん昔の話になるが、ジャイアント馬場が出る全日本プロレスの試合を見に行ったことがある。
アニメのタイガーマスクに熱中した世代である私にとって、タイガーの先輩としてアニメにも登場していた馬場は、また親しみのある存在。アニメでは確か左門豊作と同じ声優が、馬場の声をやっていた。
実写版のプロレスもテレビでは時おり見ていたが、生で見るのは、その時が初めてだった。
テレビで見ると、レスラーたちは、いとも簡単にロープでバウンドしマットに叩きつけられているが、実際のロープは太いワイヤーに薄いゴムのコーティングを施したようなもので、よほどの力でもかけない限り、ビヨ〜ンと伸びるものではない。
普通の人が、あのロープに飛ばされたら、鉄棒にでもブチ当たったような感じで、それだけでノビてしまうだろう。マットにしても、鉄板のうえに白い板を敷いたようなもの。叩きつけられたら脳しんとうモノだ。
そんなリングに還暦を過ぎても登り続けていた、ジャイアント馬場。
実際にプロレスを見に行って一番驚いたのは、馬場の大きさだった。
テレビでは胴体のバランスから言って、やや細く見える腕も、目の当たりにするとゆうに大人の太股ほどはあった。
100円を入れてオモチャを出すガチャガチャという機械がある。
最近はガシャポンと呼ばれていて200円のものが多い。
200円のガチャガチャには、ここ数年、ウルトラマン・シリーズや仮面ライダー・シリーズなど、懐かしのオモチャが続々と登場している。
高さ7〜8cmの人形だが、ディティールが凝っているうえ、どうやって塗ったんだろうと思うくらい細かな彩色までされていて実によくできている。
子供をダシにして、よくガチャガチャをやるが、ちょっと前に全日本プロレス・シリーズが登場した。
私は馬場ほしさに1,000円ほどつぎ込んで、ようやく馬場人形を手にした。
正面から見ても真横から見てもソックリで、実に満足したが「これのどこが子供のオモチャなんだろう?」と思った。
仮面ライダー人形と戦わせていた馬場人形をちょっと正面に向けて「お疲れさま」と言おう。