Episode No.374(991106)：ヒーロー復活

Episode No.374(991106)：ヒーロー復活

私のコトを良く知る友人から、私は「実写版・両津勘吉」と呼ばれている。

『こち亀』の両さんと推定年齢は近いと思うが容姿が似ているというワケではない。
確かに小さくて筋肉質ではあるけれども・・・。
似ていると言われる最大の要因は、金遣いの荒さ・・・ことにオモチャに関して・・・だ。

私に言わせれば、子供の頃に興味があったモノに対して、オトナになったからと言って興味がなくなる方がオカシイ・・・。
小さい時にほしかったモノは、オトナと言われるようになった今でも、やっぱりほしい。

幸い私は両さんとは違って独身ではないし、子供も3人いる身なので、食うや食わずでオモチャを買いあさるコトはないが、毎月オモチャ情報誌はくまなくチェックしている。

最近は、あるんだよね・・・オモチャ情報誌というヤツが。
月刊誌で・・・ハイパーホピーだとか、クールトイズだとか、フィギュア王だとか・・・。
新聞もとってないのに、この手の雑誌は毎月買っている。

内容は、新製品のオモチャについての情報をはじめ、クレーンゲームやガチャガチャのリリース情報、お菓子付きのオモチャの情報から、何十万もするマニアグッズまで、いろいろ出てる。

昔はオモチャと言えば、特別にテレビCMでも見ない限りは、たまたまオモチャ屋へ行って、そこから好きな物を選んだモノだが、現代はちょっと違う。
企画段階や開発段階から情報が飛び交う・・・発売の何ヶ月も前から広告が打たれていて、まるで新作映画並だ。

ことに最近は、我々と同年代の人間が会社内でも、それなりの地位についたと見えて、懐かしいアイテムが続々と復活している。
鉄腕アトムやウルトラマン・シリーズはもとより、鉄人28号やデビルマン、あしたのジョー、キカイダー、ルパン三世・・・。
そういえば仮面ライダースナックも仮面ライダーチップスとして復活したね、もちろんライダーカード付きで。

ジャイアント・ロボの着ぐるみレプリカヘッド、36万円・・・なんて、どんな人が買うんだろう?
最も宝クジでも当たれば私も買ってしまうと思うけど・・・。

もっと驚いたのは、究極の1／1フィギュア、"レア・ボーグ"。
人口皮膚を使ったという生々して少女人形の価格は、なんと75万円。
"南極2号"ならぬ、"南極2000"という感じがしなくはない。
やはり、かなりディープな世界なのか・・・?

それにしても最近のオモチャは、よくできている。
とくにキャラクターもの。
ぬいぐるみのシワまで忠実に再現したモノも多く、まさに記憶に残るあの名シーンが三次元によみがえった感じだ。

フィギュアには大きく分けて、手足が動いて遊べるGIジョーのようなアクション・フィギュアと、スタチュー(英語で彫像の意味)と呼ばれる飾りがあるけど、スタチューに関して言えば、これはオモチャというより工芸品に近い。

パソコン用のソフトウェアもバージョンアップを繰り返すうちに、ワープロソフトもレイアウトソフトも機能の差がなくなってきているが・・・。
きわめれば、何でもいっしょになっちゃうモンかもしれない。

しかし、これだけの情報誌が出て、これだけの種類のオモチャが次々と登場している現状を見ると・・・。
私のような、物好きなオトナも少なくないんだろうな・・・。
これって、ピーターパン・シンドローム?

ちなみに私のオモチャを借りて遊んでいる息子は、昔のヒーローものに詳しいために、若い幼稚園の先生と話が合わないコトもしばしば・・・とか。