Episode No.1159(20020513):40の頃
このところ、偉人の話をあまりしていない。
何となく、勢いだけの話に終始してしまっている感がある。
どんなに勢いがあるように見えても、
所詮、人間の勢いなど、そう長く続くものではない。
それ故に・・・
やはり勢いの続く人が頼りになる人であり
満足のいく成果をモノにできる人なんだろうと思う。
歳をとると、ますますその勢いはなくなって来る。
そこで私は・・・
尊敬する偉人たちが、自分と同じ歳の頃
いったいどんなことをしていたのかを読む。
そして、また奮起する。
歴史に残る偉人と自分を比べるなどという行為は
非常に無謀であるような気もするけれど・・・
どんな偉人も生まれながらにして偉人であることなどない。
阪急の実質的な創始者、小林一三は・・・
ちょうど40歳の時に、宝塚歌劇団を結成した。
音楽学校を作ったのは45歳の時である。
本田宗一郎は42歳の時、藤沢武夫に出逢っている。
世界のホンダへの歴史が、そこからはじまった。
ピーター・フォークが
コロンボ警部という役に出逢ったのは、ちょうど40の時。
チャップリンは『サーカス』を完成させた直後。
トーキーの波に押されて苦悩中。
42歳で最後のサイレント映画『街の灯』を発表する。
ウォルト・ディズニーは・・・
世界初の長編アニメ『白雪姫』を成功させて、4年が経過。
テレビ界への進出をもくろみつつ、せっせと短編映画を制作中。
ディズニーランドが完成するまでには、まだ10年以上ある。
あげていけばキリがないけれど・・・
まぁ、どうやら40代というのは、これまで蓄積してきたものを
ドーンを吐き出して見せる時・・・っていう感じだな。
いまだ勉強中・・・なんてことは、
いつまでも言っていられない。
何事も勉強、生涯勉強・・・でも
何のために勉強したつもりなんだか・・・
会議のための会議を繰り返しているような会社は
やがて世間から総スカンを喰らっちまうもんなぁ。