Episode No.836(20010501):Yes? or No?

会話を楽しむ時は、もちろん別だけど・・・
「何かをしよう」とするための会議は、短いに越したコトはない、と思う。

会議のための準備にさえキチンと時間をかけてさえいれば・・・
会議そのものは、長くなる必要はない。

だいたい会議に時間がかかる場合って・・・
会議のテーマ自体を出席者に理解させるのに時間ばかりかかってしまい
解決策については何も進んでいないコトが多い、と思わない?

しまいには・・・会議のための会議みたいになっちゃう。

本来、会議というのは何かを解決するために行われるモノなのに・・・
会議をするコトが仕事だと勘違いしている人をよく見かけたりする。

何かについて、一生懸命話しているつもりなんだろうけど・・・
結局のところ、自分でもよくわかっていないので
そういう人の話は・・・とにかく長い。

あれやこれやと考えをめぐらせるってのは・・・よくあるコト。
ても、それをやっていい場所とやってはいけない場所がある。

やってはいけない場所で平気でそれをやるのは・・・つまり、シロウトってコトだ。

以前もどこかに書いたと思うけど・・・
ゲーテの言葉にこんなのがある。

「今日は時間がないので、手紙が長くなります」

同じようにコトをチャーチルも言ってた。

「今日は演説が長くなりそうだ。
 時間がなくて、短い演説のための準備ができなかったのだ」

たくさん喋ったり・・・たくさん書いたりするのに要した努力は
誰かが認めてくれるかも知れない。

だけれど・・・
伝えたいコトが伝わったかどうかは、まったく別問題。

むろん・・・
喋ったから聞いてくれる、書いたから読んでもらえるとは・・・限らないし、ね。

と、言いつつ・・・今日もまた私は書いてるけど。
最初に言ったでしょ、楽しむのは別だって。


参考資料:「チャーチルの強運に学ぶ」ジェームズ・ヒューズ=編 渡部昇一/下谷和幸=訳 PHP研究所=刊 ほか