Episode No.1101(20020306):好きなもの、嫌いなもの

「嫌いなことなんかやっても伸びない。
 どうせ一度の人生なら
 好きなことをとことんやるべき」

・・・という本田宗一郎の言葉に励まされながら
私も何とかやってるワケだけど・・・

ある程度の規模のことをやめうとすると・・・
そうとばかりは言っていられない。

どんなに技術があっても
その技術を売る人がいないと
少なくとも商売としては成立しない。

何かを思い立った時、
思いたったままの内容が金になるほど
世の中は甘くない。

それを受け入れられないと・・・
結局は趣味で終わる。

もちろん、
趣味として続けていくものはあっていいんだけど
それ以上のことをしたいとなると・・・
社会の仕組みに乗っ取ったことにも対応する必要がある。

たとえ趣味で儲けたとしても・・・
税金は払わなければいけないし、
本田宗一郎の場合には・・・
生涯エンジニアとして夢を追えたのは
藤沢武夫という経営のプロがピッタリとついていたから。

本田宗一郎のスピリッツがあったからこそ
藤沢武夫をはじめとする
大勢の人たちがついてきたわけだけれど・・・
そうして組織としてバランスを保てたから成功できた。
決してスピリッツだけで成功したわけではない。

残すと怒られる給食を食べる時、
好きなものから食べるか、
嫌いなものから食べるか、という話をよくしたモンだけど
オトナになると実は好きなモノばかり食べていて
栄養のバランスはかなり偏ってる。

長い間の習慣で、もう元に戻すことはなかなか難しい。
でも・・・
今まで以上のことをしたければ、今までと同じことはしていられない。
自分にできなければ・・・
できるパートナーを探すしかない。

そこでパートナーが見つかるか見つからないかは・・・
今まで自分のしてきたことの結果でもある。

のせいもあるとは思うし、運のせいだと思いたい・・・
しかし、それを含めて
すべてが自分で出した結果なんだ。

結果が悪ければ・・・
やっぱり自分を変えるしかないよ、ね。

それとも・・・
現状に甘んじる?
甘んじることのできる、現実の中にいるのなら
それも悪くないかもしれないけど・・・。


参考資料:あっちこつち