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Episode No.789(20010307):大人・・・表現できてる?

この間、久々に「サザエさん」を見ていて気づいたことがある。

サザエさんチは、いまだに黒電話を使っているし・・・
家の近所には「ドラえもん」や「天才パカボン」同様に、土管の置いてある空き地があるけど・・・
食卓から、いつの間なくなっているモノがある。

・・・灰皿だ。

以前は確かに、波平もマスオも喫煙者だった。
タバコは「大人を表現する小道具」として、漫画にもよく登場していたはずだ。

ゴルゴ13」こと、デューク東郷は、お決まりの葉巻を口にしているし・・・
実は天才外科医、ブラック・ジャックも喫煙者だ。

私の大好きな「こち亀」では・・・
ハイライトを吸っていた両さんが禁煙をする話というのがあって・・・
その巻に作者自ら登場し「タバコは漫画に出さない」とキッパリ宣言している。

わかっちゃいるけど止められない・・・極めつけがタバコ。

最初からタバコを「旨い」と思って吸っている人は、まずいない。
「大人への憧れ」が、そのきっかけになることが、ほとんどだと思う。

そこで「大人=酒・タバコ」というイメージを無くそうというという動きが漫画にも見られるのだろう。

さて、未成年の喫煙が法律で禁止されたのが、いつかというと・・・
明治33=1900年の今日、3月7日のこと。

そもそもタバコはアメリカが原産。
「タバコ」という言葉もアメリカインディアンが使っていたモノらしい。

実を言うと私自身は、前世紀に制定された法律は破っていたし・・・
今もアメリカインディアンがコロンブスに伝えた嗜好品をたしなんでいる。

しかし「子供の前では吸わない」というのが唯一の救いどころ・・・だと自分では思ってる。

カミさんが妊娠してからというもの、家の中では自分の部屋でしか吸わないし・・・
子供といっしょに出かける時には、タバコは持って出ない。

それくらいの我慢ができないようなら・・・タバコを吸う資格はないと思ってる。

時々・・・
くわえタバコで赤ん坊を抱いている無知な母親とか・・・
ケムリだらけになってる車に子供乗せて走ってる無頓着な父親なんか目にするけど・・・
正直言って、ハリ倒したくなるな。

やっていいことと悪いことの区別がつかないなんて・・・大人とは言えないでしょ?
いくら自分チの子供だからって・・・子供は「持ち物」じゃないんだから。

まぁ、何だかんだ言っても・・・吸わないのが一番だけど、ね。
そういう自制心がない人が吸ってるわけだから・・・
なかなか大人としての行動がとれないのも・・・当然と言えば、当然なのかな。


参考資料:「歴史の意外なネタ366日」中江克己=著 PHP文庫=刊