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Fictional Talk No.022(990131)
架空対談 
現実とは

B「ねぇ、パパ」

P「なんだ? バカボン」

B「本当に、あの人、来てくれるのかなあ?」

P「来ると言ってきたからにはゼッタイ来るのだ」

B「キンチョーするな〜、蚊取り線香でもたこうか? パパ」

P「それにしても遅いのだ」

G「俺なら、すでに来ている」

B「わー、いつ来てたんだろう?」

P「引田天功のようなヤツなのだ」

B「は、はじめまして。あの、握手してもらってもいいですか?」

G「利き腕を人に預けるほど、俺は自信家じゃない」

P「じゃあ利き足でけとばしてもいいのか?」

B「よしなよパパ! 撃たれちゃうよ」

P「わしは漫画の中で、もう何回も死んでいるのだ。怖いものはないのだ」

B「それにしてもカッコいいなー、憧れちゃうなあ」

P「わしらだってカッコいいぞ。バカボン。わしらは何故"バカボン"っていうか知ってるか?」

B「もともとはボクが主人公だったから、"バカ"な"ボンボン"で"バカボン"って言うんじゃないの?」

P「最初はそうだったかもしれないけど、知名度が上がるといろんな人が理由づけしてくれるのだ。小沢健二はVagabond(=放浪者)だから、カッコいいと言ってるぞ!」

B「さすがパパ! 生まれる時、母親のお腹の中に3年もいただけあって、モノ知りだな〜」

P「はっはっは! おそれいったか」

G「・・・そろそろ用件を聞こう」

P「じゃあ言うぞ! もう30年以上も活躍してるアンタはいったい何歳なのだ?」

B「初登場した時に40歳だったとしても、もう70歳以上になってるはずだよね。ボクらはギャグ漫画だから、そんなことどうでもいいけど・・・」

P「アンタの話はリアリティがあってメチャクチャおもしろいけど、この点だけがリアルじゃないのだ」

G「・・・この話は、なかったことにしてもらおう」

B「アレ? 珍しく背中を見せてるよ、パパ」

G「ただ、ひとつ・・・俺の原作者のさいとうたかをは"超人バロム1"の原作者でもある・・・とだけ言っておこう」

B「バロ〜ム、クロ〜ス!!」

P「これで、いいのだ」


バカボン(着物が似合う小学生)1967-
バカボンのパパ(アニメでは植木屋)1967-
ゴルゴ13(デューク東郷と名のることもある世界的スナイパー)1968-


参考資料:「文庫版・天才バカボン(10)」赤塚不二夫=著 竹書房文庫=刊
     「ゴルゴ13シリーズ」さいとうたかを=著 リード社=刊

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