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Episode No.083:歴史の時間

スネ夫の家は金持ちだが、スネ夫自身はいつもジャイアンの命令で動くしかなかった。

何とか自由な生活を手に入れたいと思ったスネ夫は、とうとうジャイアン相手にケンカを挑んだ。

そんなスネ夫の味方についたのは、ジャイアンを敵対視していたのび太だ。

のび太は早速、スネ夫の援軍として、ドラえもんを差し向けた。

ドラえもんの力もあって、スネ夫はジャイアンに勝利し、はれて自由の身となることができた。

しかし、物語はここで終わらない。

自由に向かって戦いを挑むスネ夫の姿に感化されたドラえもんは、皮肉なことに、今度はのび太に対して戦いを挑むことになる。

こうして、1789年7月14日、フランス革命が始まった。

歴史に詳しい人なら「なるほど」と思っていただけるかもしれない。
少々、強引なこじつけではあるが、スネ夫=アメリカ、ジャイアン=イギリス、のび太=フランスのルイ16世、ドラえもん=フランス軍人のラ・ファイエット。スネ夫がジャイアン相手に挑んだケンカは"独立戦争"・・・というわけ。

かくゆう私も学生時代は、自慢じゃないが非常に不真面目な学習態度を通したので、こういった流れを理解したのは、つい最近のこと。

だが「1775年、独立戦争。1789年、フランス革命・・・」と年表を丸暗記したところで、受験以外、何の役に立つというのか? 歴史から人間を学び、今の生活に活かすということから見れば、学校で習った歴史は茶飲み話の役にも立たない。

ドラえもんの例えがいいかどうかは別にして、もう少し歴史のポイントをかみ砕いて説明してくれる、アドリブのきいた先生がいたら、私自身、もっと早く歴史を学ぶ楽しさに気づいていたことだろう。

しかし、この例えを続けると、仮にしずかちゃんがのび太と結婚していたら、ギロチンで首を落とされるハメになっちゃうな・・・。


参考資料:「世界の伝記 マリー・アントアネット」木村尚三郎=監修 集英社=刊 ほか

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