育児をしない男を父とは呼ばない。
今週一週間、安室奈美恵の夫サムと愛児の出演で、厚生省が流したCFのコピーである。
私も2児の父。子供と過ごすのは好きだが、正直なところ"育児"を意識したことはない。
そもそも"育児"って何だろう?
辞書によれば、そのまんま「子供を育てること」とある。
じゃあ「子供を育てる」とは、どういうことか?
乳飲み子であれば、ミルクをやったり、オシメを替えたり・・・。
それくらいのことは・・・してるな。
だって子供といっしょに過ごしていれば、何時間かに一度は必ずしなきゃなんないことだから。
育てる・・・という中には、当然、心の問題もあるんだろうな。
そこらへんが、やっぱりペットの面倒をみるのとは大きく違うところだろう。
まだ子供が小さいから、あんまりエラそうなことも言えないけれど、子供にとってオヤジは怖い存在である方が、子供はマトモに育つと思っている。
怖いと言っても、ただ怒鳴り散らしたり、乱暴したりっていうんじゃなくて、自分の仕事をキチッとやっていて、その上で子供がいいかげんなことをした時に説得力をもってしかることのできるという意味で。
母親も根本的には同じだろうけど、子供と母親はいっしょに過ごす時間が長いから、どうしても甘えてしまうし、子供の方も半ばナメてかかって、母親には怒られ慣れてしまうということもある。
そこを父親がビシッといかないと・・・ね。
厚生省のコピーも一理あるとは思うけど、育児をするから父じゃなくて、父としての育児を心がけることも必要だろう。
男女平等もいいけれど、うちにお母さんが2人いるだけじゃ意味ないし。
若い両親にとって本当に必要なことは、子供を育てる以前に、子供にこうなってほしいと思うくらいの自分を育てることなんじゃないかな。
子供はイヤでも親の真似をする・・・いわば親の鏡だもの。
やさしさばかりの育児にかまけて、社会生活のうえでは意気地のない父・・・も困るでしょ?