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Episode No.779(20010223):縁がないの? 力がないの?

時間ができて本屋へ行くと・・・手当たり次第に本を買う。

具体的にほしい本がわかっている時には・・・
インターネットで注文してしまうのが今は一番手っ取り早いけど。

本屋の棚を眺めていると・・・それはそれで「新しい出逢い」がある。
この「偶然」の「縁」を大切にしたいなんて思って・・・
「これは」と思うと何でも、とりあえず買ってしまうワケ。

買ったからといって、ちゃんと読んでない・・・ってのが自慢できないところだけど。
気まぐれで読みたいと思った時に手元にないのが、どうもイヤでね。

しかも読んだ本はとっておきたい性分だから・・・積もる一方。
うちは、すぐ裏に小学校と中学校があるから・・・
晩年は自宅で「学級文庫」でも開こうかな。

あ! でもその頃には小学校と中学校は、老人ホームに改装されるって話だから、ダメか。

「学級文庫」で思い出したけど・・・
小学校の時に教室の後ろにあった個人のロッカーを使って
自主的に「学級文庫」を開いていたコトがある。
漫画本とかたくさん入れてね。

そもそも学校に漫画本を持ってくるのなんて御法度のはずなんだけど・・・
あまりに大々的にやってたんで、先生も文句が言いづらかったみたい。
ほかのヤツにも協力させて・・・
最後はクラスのロッカー半分くらい私のチェーン店になっちゃったからね。

思えば、その頃から自主的に「学級新聞」を作って壁に貼り出してみたり。
自分のために書いていたはずの日記も・・・
いつの間にか、他人に見せるコトを前提に書くようになって・・・
しまいにはクラス中を巡っていた。

それから30年は経つというのに・・・やってるコトは全然変わってないな。

ただ、さすがに抱えているものがある歳になると・・・
学生の頃のように「楽しいから」という理由だけでは動けなくなっていて
「赤字を出したら続けられない」という思いがズッシリのしかかってる。

ある歳になると「好きなコト」を続けるのは、すごく辛くなる。
辛くなると同時に、それをやめる言い訳もたくさんできてくる。
だから、たいていは・・・やめちゃうんだろうね。

「好きなコト」をやめずに続けるためには・・・力が必要だ。
経済力や精神力、忍耐力・・・いや「好きなコト」なら忍耐しなくても大丈夫なハズだけど。

いずれにしても・・・力のない者に自由がないのは世の掟。
考える力を含めて、ね。

「自由は・・・
 それに目的がない時。
 人々の心に刻まれている法律に反している時。
 良心の声に耳を貸さない時。
 ・・・人類と社会に敵対するものとなります」・・・ヨハネ・パウロ2世

自分がほしいと思ってるのは本当の自由なのか?
自分がうまくいかないのは、縁に恵まれないからなのか?

本当言うと今日は新しく出逢った本の話を書こうと思ったんだけど・・・
あまりに前置きが長くなってしまったので、また次の機会に。
縁を勝ち取った人のお話。

今週末もブラリと出かけてみたい気分だけど・・・
ちょっと家族で出かけても・・・金はかかるモンなぁ。


参考資料:「歴史の意外なネタ366日」中江克己=著 PHP文庫=刊 ほか