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Episode No.642(20000916):素直に、欲を張れ!

何だか今週は毎日似たようなコトばっかり書いてたなぁ・・・
夏のバタバタが終わって、拍子抜けしそうな自分に「喝を入れ直す週間」というコトで・・・ご勘弁を。

頑張ったコトに対してのみ「満足」していられるじゃないしね。

あんまり緊張しっぱなしというのも・・・ある日、ポキリといきそうで怖いんだけど・・・
イッキにだらんとしちゃうのも困るし・・・それは許されない。

もう少し「適度に」できれば・・・とは思うもけど
このホームページにしたって・・・
一日でも休んでしまうと、もう二度と立ち上がれなくなってしまうような気がしないではない。

とは言うものの、自信を持って言えるのは・・・私は決して真面目でも努力家でも何でもない。
ただ、やりたいコトをしてるだけ。

嫌だと思うコトを我慢してやるのがすごく苦手だから・・・
せめて、やりたいコトを徹底的にできなければ、とても通用しない・・・と思ってる。

それに欲張りだから、何でもやってみたくなるし、何をやっても「満足」できない。

人の価値観にはいろいろあるから、私のような考え方にそぐわない人も大勢いると思う。
とくに「満足」こそ「幸福」だと考える人はね。

現状に「満足」するコトは、すごく簡単なコトにも思えちゃう。
つまり・・・「」を捨てればいいんだからね。

「欲」という言葉には、あんまりいいイメージがないけれど・・・
少なくとも「向上心」のある人には、必ず「欲」があるはずだ。

ディズニーランドの建設が進む中、記者に「完成はいつですか?」と問われ・・・
「・・・いつまでも未完成。現状維持では後退するばかりだ」とウォルト・ディズニーは答えた。

本物の修行僧ならいざ知らず・・・
「欲」を捨て悟りを開いたようなポーズをとる人は、私には「あきらめた人」にしか見えない。
そういう人には、今「満足」している現状すら維持できないでしょ?

欲張りがいけないというのは・・・
欲を張るコトによって人をキズつけるのがよくない、ということで・・・
「向上心」をなくせってコトじゃないはず。

そういう死んだように落ち着いた態度をとるコトが「オトナ」じゃないと思うんだ。
もし、それが「オトナ」だとすれば・・・きっと「ズルいオトナ」だよ。

そういう「満足」の仕方を見習うコトになった子供は不幸だね。
だって、管理される人にしかなれないじゃない?!

イギリスの哲学者で経済学者でもあるJ・S・ミルの言葉で・・・今週は締めくくるコトにしよう。

「満足した豚になるより、不満足な人間となる方がいい。
 満足した愚者よりも、不満足なソクラテスとなる方がいい」


参考資料:「自分を奮い立たせるこの名文句」大島正裕=編 三笠書房=刊 ほか