『ビバリーヒルズ青春白書』という高校(?)を舞台にしたドラマがNHKで放映されていることは知っていたが、これまでジックリと見たことはなかった。
いきなり名場面集を見てしまったわけだが、なかなかおもしろそうな番組だった。
中でも印象に残ったのが、高校の校内にコンドームの自動販売機を設置するかどうかで、学生たちと親たちが対立する場面。
親たちは、もちろん反対派だ。
ヒステリックに反対を叫ぶ母親に向かって、目に涙をためた女学生が訴える。
「庭にプールがあると、親たちは危ないから近づくなって言うわ。やがて、プールを囲う塀ばかり高くして・・・。そんなことするより、泳ぎ方を教えてよ!」
なかなか説得力のあるセリフだ。
で、結局どうなったのかは、本編を見ていないので何とも言えないが、これは名ゼリフだと関心した。
こういうことって何も子供と親の間ばかりにある話ではないと思う。
例えば会社の経営側と社員。
経営側は、無駄な経費が出たり、社内の情報が外部に漏れないように社員を管理しようとする。
しかし、それこそまったく無駄な努力を言わざるを得ない。
21世紀を目前にして鎖国するなんてナンセンスとしか言いようがない。
企業にとって経費や情報を管理することは、もちろん大切だが、社員を管理しようとするのは、ハナっから社員を信用していない証拠であり、信用できる社員を育てるということをまるで放棄している。
信頼関係のないところで、本当にイイ仕事ができると思っているのか?
SONYやホンダが日本の企業には珍しく、国際的に通用するビッグカンパニーになれたのは、最初からこのあたりの考え方が違ったからだと思う。
小手先だけの対策で、その場を乗り切ったところで根本的な解決にはならない。
問題を先送りにばかりしていると、気がついたら大変なことになってしまう。
・・・・環境問題や2000年問題のようにね。