憧れの職業というものが
子供の頃はあるものなんだけれど…
当然、その実態を知らずして
一方的に夢を描いて憧れているだけだから、
現実が見えてくると
…自分には難しいと諦めてしまったり、
…思い描いていた通りではなく幻滅したりする。
結果的には、
自分に与えてもらった仕事をするしかない。
…それを好きになれるか、なれないか、だな。
仕事のうえで成功を収めた人でも…
イチロー選手のように
小さい頃から一途に野球選手を目指して
成功した人は案外、希な感じがする。
舞台役者しか知らなかったチャップリンが
映画の世界に入って成功したり…。
俳優になりたかったけれど
作家になってしまった
シェイクスピアやアンデルセン。
映画の世界では
天皇とまで呼ばれた黒澤明監督は
本当は画家になりたかったらしいし…。
同じく画家を目指していたけれど、
世の中にそれを否定された男は、
そんな社会を変えてやろうと
独裁者、アドルフ・ヒトラーになった。
もともとは小説家志望だったが、
自分が描くフィクションの世界よりも、
現実の街並みを
自分のアイデアで変えていく方が面白いことに気づいた
阪急電鉄の創始者、小林一三は、
沿線に日本で初めての建て売り住宅を建てた。
あらかじめ枠組みの決まった職業に就いて、
そこで成功するには、
やはり幼い頃からの訓練が必要かもしれないが…
いわゆる時代の寵児と呼ばれるような人は
時代を読んで、時代に新しい提案をし、
そけが受け入れられて成功者になっている。
もっと言えば…適職は自分で作るしかない。
ナイチンゲールが看護婦という職業を作ったり、
看護婦がスチュワーデスという職業を作ったりしたように。
自分にピッタリと合った服や靴など
既製品ではあり得ない。
着たい服が似合うように、
まず自分がシェイプアップをし…
しかるのち日々着こなすことで
…ようやく馴染んでくるものだからね。