今日、またひとつ年をとった。
三島由紀夫より年上になった時には、
妙に複雑な心境になったものだが、今度は
寺山修司の年を越え、
夏目漱石や織田信長と同じ年になるわけだ。
歴史に名を残すこうした偉人たちと自分とは、
とても比べられるものにもならないが、
ある程度の年齢にならないと
実感としてわからないことは無数にあるように思う。
趣味や恋愛や仕事を通じて…。
病気や怪我を通じて…。
結婚生活や子供の誕生を通じて…。
そして、身近な友人や肉親の死を通じて…。
学校や本で学ぶのと違って、
実際に経験をし、その経験から学び、
成長の代償として刻まれた痛みから立ち上がるには、
…それなりに時間を要する。
重要なのは、年齢がいくつかなのではなく、
何を乗り越えてきたのか、だろうな。
乗り越えた者にしか見えない景色を
共有できる仲間がいれば嬉しいし…
その新しい景色を感じさせてくれる、
ちょっと年上の偉人に出会うことができると
モチベーションを上げることができる。
ま、こんな風に
自分をコントロールしようとするようになったのも
…ようやく最近の話だけど、ね。