Episode No.3730(20100809):
01 友人の死 映画は6月の桔梗祭(文化祭)で上映するために、映画研究部で製作したものだ。 今のようにビデオで手軽に撮影してパソコンで編集できる時代ではなかったから、1本3分20秒の8ミリフィルムでカタカタ回して、小さなカッターの刃がついた編集機で切ったり貼ったりしてつないで出来た全編42、3分の自主製作映画。 脚本、監督、撮影、編集、テーマ曲を私が担当した。 映画のタイトルは「白い蹉跌(さてつ)」と言う。 今見てもなかなかいいタイトルだと思うが、何のことはない、当時傾倒していた「青春の蹉跌(神代辰巳監督)」から拝借しただけの話。 高校生が作る物語だから、舞台は必然的に学校になる。 …と、まあ今から考えれば高校生が作ったにしては中学生日記のようなストーリーではある。だが、この物語にはベースとなる想いが18歳の私なりにあった。 私が初めて友人の死を経験したのは、高校1年の時だ。 同じ年でも死んでいく者がいるということに大きなショックを受けた。 「白い蹉跌」の冒頭は、ドキュメンタリーものから再撮した戦火の映像に以下のナレーションが流れるところから始まる。 〜戦争を体験した大人たちは、 そして「白い蹉跌」というタイトルが現れて、映画音楽を演奏するために組んだバンドが演奏するオープニングテーマが流れ出す。 ♪実際のつたな過ぎる演奏/ベースを弾いているのは亡くなったE[mp3] Copyright 1998-2010 digitake.com. All Rights Reserved. |