Episode No.855(20010523):渦巻く時代

今から668年前の元弘3=1333年の今日、5月22日。
148年続いた鎌倉幕府が崩壊した。

源頼朝が開いた武家政府を崩壊に追いやった直接の原因は・・・2度に渡る蒙古襲来。

九州の御家人たちの戦費負担は増え、幕府に恩賞を求めたが、
幕府にも応えられる経済力がなかったために、両者の溝は深まるばかり。
やがて、それが倒幕運動へと発展してしまい・・・668年前の今日、その歴史に幕を閉じた。

ところで・・・
事務所の向かいの某和食ファミレスが崩壊した。

今、片づけの真っ最中。
ガチャガチャと荷物を運び出している様子が、ここからよく見える。

名前はそこそこ通っている、某食品メーカーの会食部門だったんだけど・・・
店舗数の規模もそこそこしかなかった。

と、なると店舗数の多い「M庵」や「Gスト」といった
ロープラスのファミレス襲来には、とてもかなわない・・・その結果だろう。

商売には・・・
薄利多売か、付加価値のあるモノを少数高く売るか、その2つにひとつしかない。

ソニーのように・・・
付加価値のあるモノを大量に売れるのは、ごく一部の優良企業だけだ。
そのソニーだって・・・
最初は付加価値のあるモノを少量しか生産できないベンチャー企業だった。

そう考えると・・・
よほどのスケール・メリットでもない限り、
薄利多売に走ると自滅するのは目に見えている・・・という感じだ。

やはりスケールのない会社は、付加価値で勝負するしか道はない。

私のやってる広告の仕事は・・・基本的にすべてオーダーメイドだから在庫を抱える心配はない。
その代わり、頭の中に常に新しい在庫=アイデアを持っていないと、とたんに飽きられてしまう。

物を売る営業と違い、仕事が入って動いたら
動いた分だけの経費を請求できるのもイイところだけど・・・
物を売る営業と違い、動いた分しか売上げにならないから、
月末になったら意外と売れてて助かった、なんてコトは絶対ない。

どんな仕事も一長一短あって・・・
結局、どの苦労なら自分が耐えられるか、っていうコトなんだろうね。

最も最近はデフレの影響で・・・
付加価値のあるモノもコスト・ダウンの渦に巻き込まれてる感じ。

時代の渦に、ほんろうされるのがイヤならば・・・
渦から遠く離れるか、渦の中心に身を置くしかない、というのは自然の法則

波乗りを楽しむというのもイイけどね・・・体力のあるうちは。


参考資料:「歴史の意外なネタ366日」中江克己=著 ほか