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Episode No.751(20010122):自分づくりも仕事のうち

いろんな人たちが言うように・・・
だいたい30歳くらいになれば、自分の職業が見えてくるモンだと思っていた。
20代後半・・・まではね。

30代後半になった今、もちろん仕事はちゃんとやってるつもり。
でも、まだまだ自分に何ができるのか・・・私自身よくわかっていない。

はたして今の仕事が自分に向いているのかどうか?
もっと自分の個性や能力を活かせる仕事があるんじゃないか?
本当に自分は、自分の人生の中でやりたいことをしているのだろうか?

それを考えながら進むのが人生・・・
と言われてみると「そうかも知れない」と開き直るしかないけど。

ふと開いた本に出ていた夏目漱石の言葉を見て・・・ちょっと、考えてみた。

「職業というのは要するに人のためにするものだ。
 人のためにするのだから・・・これはどうにも他力本願なものである」

自分のためではなく、他人のため・・・と考えると
どうにもつまらないモノに思えてしまうかも知れないが・・・
他人様からお金をいただけなコトには商売にならないのだから、これは当たり前の話だ。

時に「自分らしさ」や個人の「感性」が仕事にっとっては最大の邪魔者になる。

けれど、多くの偉人たちや・・・自分の身の回りの人たちを見ていてもわかるように・・・
「自分らしさ」がピタッとくる仕事や商売相手なんて、この世には存在していない。

どんなに仲のいいカップルだってケンカはするモンね。

じゃあ自分さえ犠牲になったつもりで妥協すれば、うまくいくかと言うと・・・
決してそんなコトはない。

相手がいい人であればあるほど・・・
「それじゃあ、あんたに頼んだ意味がない」って言われかねない。

最高なのは・・・
相手に喜んでもらえるのが自分の一番の喜びだと感じられるようになるコトだろうね。

おそらく・・・
そんな考えを持つコトが妥協だとか・・・
このままじゃ自分はなくなってしまうなんて思っているうちは・・・
まだまだ考えが抽象的すぎて誰にも受け入れてもらえない・・・半人前なんだろう。

考え悩むコトは確かに必要なコトだけど・・・
考えを伝えたいと思ったら・・・話すより見せる方が早いってコトもあるよ、ね。
見せられるモノを頑張って仕上げるコトができる人が・・・一人前
そこまで、やってみると・・・自分の考えも相当変わってきてると思うよ。


参考資料:「心を強くする名言」童門冬二=監修 成美文庫=刊 ほか