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Episode No.252(990617):ウォルト・ディズニーの職業

ミッキーマウスを描いたのは誰?

昨日に引き続いて、ナゾナゾっぽい出だしになってしまった。
10人中、9人までは「
ウォルト・ティズニー」と答えるだろう。
これは、間違いではない。

では、ウォルト・ディズニーの職業は何?

「漫画家」・・・と答えたら、これは間違いだ。
正確には何と言っていいかわからないが、強いて言えば「プロデューザー」だろう。

ディズニーは確かに素人よりは絵はウマかった。
ディズニーがペンを持って、ミッキーマウスを描いている様子の写真をごらんになった方も少なくないだろう。
もちろん、ミッキーマウスは描ける。
しかし、プロの漫画家と比べれば、腕は劣る。

プロの漫画家になれなかったディズニーは最初、スライド広告の会社を作った。
その時代から、すでに彼は自分より腕のたつ相棒のアブ・アイワークスに絵をまかせ、自分は手ぶり身振りでイメージを伝える側になった。

だから、数あるディズニー作品の中には、ディズニーが元となる絵を描いたものはおろか、監督したものすらない。
つねに「Presented by」なのだ。

ディズニーを尊敬する
ルーカススピルバーグも一時期は、ディズニー方式にあやかって、盛んに「Presented by」の作品を世に送り出した。

プロデューサーになくてはならないのは、膨大な知識に裏付けされた新しいイメージを生む力。
そして、数多くの人を惹きつける魅力・・・カリスマ性。

ディズニーは漫画家ではない。
だからディズニーランドを作ることができたのだ。

でも、気をつけないと・・・ただの器用貧乏に・・・なるかもよ?!


参考資料:「ウォルト・ディズニー〜創造と冒険の生涯」ボブ・トマス著 玉置悦子/能登路雅子訳 講談社刊 ほか

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