Episode No.718(20001214):ストレスは健康のもと
北海道の動物園での話題をテレビで見た。
エサのやり方にひと工夫・・・
いったい、どんな工夫をするのかと言うと・・・
ゴリラの場合は、エサを袋に詰めて天井から吊す。
白クマは小さな穴の開いたボール型の容器に入れて渡す。
猿やオットセイなら、できるだけ、あちこちにバラまく。
いずれも「できるだけ食べづらい」のがポイント。
一見、意地悪にも思えるこの方法は、エサを与える係員にとっても実に面倒な作業。
しかし、この方法のおかげで動物が本来持つ「エサをとる」という野生の欲求が満たされ・・・
動物園にいる動物ならではのストレス症が激減したという。
「天国にひとりでいたら、これより大きな苦痛はあるまい」
と言ったのは、ゲーテだが・・・
何もしないストレスに比べたら、何かやるコトがあって疲れた方がよっぽどいい。
さて・・・ストレスと言えば「夫婦」。
なんて言うと、うちがうまくいっていないみたいだけど・・・
この話と似ているような似ていないような話だが・・・実際にあった信じられない話をひとつ。
話の舞台はドイツ。
アンナのという女性が結婚相手を捜して、相談所を訪れた。
あまり期待していなかったワリには、ペーターという地位も収入もある35歳の男性と巡り会い・・・
トントン拍子で結婚となった。
問題は新婚初夜に発覚した。
地位も収入もあるペーターは・・・つまり男性としては恵まれていない体格だったのだ。
アンナは内心失望したものの・・・ペーターには極めて優しく接した。
ペーターもそれに応えてアンナに優しく接し、同時に長年抱えていたコンプレックスからも解放された。
ここで話が終わるようでは、何も本に書かれるコトはなかったろう。
本来、女性ホルモンが多かったペーターは、アンナと暮らすうちに、ますます女性ホルモンが活発になった。
それは、目に見えて胸がふくよかになるほどに・・・。
そして、とうとうペーターは性転換。
夫婦は大の親友として暮らすコトになった、とか。
ペーターにとって本当の性は、男だったのか女だったのかは、わからない。
ただ、ひとつ言えるのは、アンナと暮らして「幸せになれた」というコトだけ。
夫婦の女らしさが「比例」してしまうのは希な例だと思うが・・・
夫婦の「男らしさ」と「女らしさ」が「比例」するコトは、よくあると思う。
少なくとも、そう言い聞かせて自分をふりかえった方が「お互いのため」であるような気はする。
かと言って「浮気心」=「男らしさ」というモンじゃないでしょ。
それは「男の悪い癖」かも知れないけどね。
男・・・あるいは女の扱い方がわからんヤツだ・・・なんて相手を責めるモンじゃない。
そういう不器用な人の方が、よっぽと安心なんだから。