昭和初期の話。
あるデパートで火災が起きた。
現在ほど高い建物は少ない時代だったので、かけつけた消防隊は、逃げ遅れて階上から手をふる人たちに向かって、早く飛び降りるよう叫んだ。
しかし、この火事では、かなりの犠牲者が出てしまった。
それも女性ばかり・・・。
原因は、当時の女性が着物姿で下着をつけていなかったことにある。
羞恥心が先に立ち、飛び降りることができずに焼け死んでしまったのだ。
やがて洋服が庶民にも普及して、女性が下着をつけることも当たり前となっていったが、直接きっかけとなったのは、この火災だと言われている。
着物のように裾が長いものを着ていると、用をたす時に不便なこともあって、昔の日本女性は下着をつけていなかった。
男性の場合には、同じように着物を着ていても、裾をまくり上げてかっ歩することもあったし、第一押さえつけていないと歩きづらいこともあって、昔からフンドシなどをつけていた。
着物を着ていた時代の日本女性と同様に、今でも女性が下着をつけないのが普通・・・という国がある。
インドだ。
インドの女性が着ているサリーは着物と同様に裾が長いうえ、インドでは用をたした後、紙を使わずに水と手で洗うという習慣がある。
それ故、下着をつけているとかえって邪魔だし下着を汚すことにもなるので、つけない方が衛生的・・・らしい。
インドと言えば、ヒゲをはやしている男性が多いのも特長だが、これには確固たる理由がある。
ヒゲが男らしさの象徴だと考えられているせいもあるが、もうひとつの大きな理由は、自分がホモでないことのアピールをするためだと言う。
精神的な問題はともかく、ホモやレズというのは医学的にみると一種のホルモン異常だという説を読んだことがある。
母親のお腹の中にいる時に、通常なら母親は母性本能が優先されるところが、夫婦ゲンカなどで異常に闘争本能が活発になったりすると、生まれてきた子はホルモンに異常をきたしてホモやレズになりやすい・・・というもの。
昭和初期のデパート火災で逃げ遅れた女性の中には、どうやらホルモンに異常をきたしている人はいなかった・・・ようだが。