Episode No.301(990813):疲れた時こそ底力 今日あたりは、夏休みとってる人も多いんだろうなぁ・・・。 無論、学生諸氏はバカンスの真っ最中だろうけど、ね。 思えば社会に出て、真っ先にショックを受けたのは、夏休みの短さ・・・だった。 かと言って、休みの日に何をするのかと言えば、普段できないことをしようと、いろいろ詰め込んでしまって、結局、普段より忙しくなる。 家庭を持てば、なおさらのこと・・・だ。 この忙しさがクセモノで、普段しないコトをするために、普段は感じない疲労感を増す。 いわゆる「疲労」には大きく分けて、2つの種類がある。 ひとつは「肉体的疲労」で、今ひとつは「精神的疲労」だ。 その感じ方は、年齢によって変化してくるのが一般的。 10代までは「肉体的疲労」がウエイトを占め、20代になると「精神的疲労」というモノが本格的に加わってくる。 で、30代以降は「精神的疲労」が「肉体的疲労」を上回り、かなりのウエイトを占めるようになってくる。 仮に10代の頃と同じ運動を30代以降にしたとしても、体がついてこなくなっている分「肉体的疲労」感よりも「精神的疲労」感の方が勝ってしまう・・・ワケ。 イイにつけ悪いにつけ、年齢とともに人間は知恵をつける。 疲労の回復法についても・・・当然。 疲労を少しでも早く回復するためには、回復力を身につけるという方法と、できるだけ疲労しないで済む選択をする方法の2つが考えられるが、肉体的な衰えがはじまる20代から、次第に後者を選ぶことが普通になってくる。 ケースバイケースで、どちらの方法がイイとは一概に言えない。 但し、ストレス(stress)とは「平均以上の緊張を要するような負担」のことであり、この場合の「平均」には大いに個人差があることを忘れちゃいけないと思う。 つまり、この平均値を他人より上げることさえできれば、他人よりより多くのことができる・・・はずだ。 理屈の上では、ね。 同じパソコンでも処理速度には雲泥の差があるように。 自分をうまくコントロールしているつもりが、単に騙して楽をしているだけ・・・ということにならないよう心がけることは必要だろう。 無理をして、いたずらに寿命を縮めることはないが、慣れれば簡単にできちゃうコトを慣れる前に放棄していたのでは・・・何にもできない・・・からね。 そう言えば、夏休みが短いコトにも・・・すっかり慣れちゃった、な。
参考資料:「謎、なぜ? を科学する」別冊宝島編集部=編 宝島社文庫=刊
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