「エピソードで読む松下幸之助」をまだ読んでる。
トイレでは、これ。
電車では、これ。
寝る前には、これ…と、
数冊の本をパラパラ読んでいるので、
一冊を読み終わるには相当時間がかかる。
物語を追う小説なら、
続きが気になってイッキに読むのだろうが、
小説はまず滅多に読まない。
短いエピソードや格言を読んで、
それについて考える方が好きなんだ。
松下幸之助は、
さすが無策の策を唱える人だけあって
アドリブの達人だと思う。
演説の原稿のように、
あらかじめ準備していたものでは、
とても対処できない、
さまざまな問題を切り返す回転の速さ。
そういう思考は付け焼き刃では生まれない。
生きる姿勢から出てくる答えだろう。
見方によっては意地悪で揚げ足取り。
だけど、それが
相手の見落とした真理に迫っているから
ぐうの音も出ないといった感じだ。
切り返しの速さは、
何も相手がいる時だけではない。
何よりも自分に対して切り替えが速い。
ようするに…クヨクヨばかりしていない。
あるものはある。ないものはない。
…という現実を悔やんでも仕方ない、というわけだ。
過去は過去。あるのは今だけ。
今を切り開くのが…アドリブ力だろう、な。