Episode No.3484(20091026)
アドリブの達人

エピソードで読む松下幸之助」をまだ読んでる。

トイレでは、これ。
電車では、これ。
寝る前には、これ…と、
数冊の本をパラパラ読んでいるので、
一冊を読み終わるには相当時間がかかる。

物語を追う小説なら、
続きが気になってイッキに読むのだろうが、
小説はまず滅多に読まない。

短いエピソードや格言を読んで、
それについて考える方が好きなんだ。

松下幸之助は、
さすが無策の策を唱える人だけあって
アドリブの達人だと思う。

演説の原稿のように、
あらかじめ準備していたものでは、
とても対処できない
さまざまな問題を切り返す回転の速さ。

そういう思考は付け焼き刃では生まれない。
生きる姿勢から出てくる答えだろう。

見方によっては意地悪で揚げ足取り。
だけど、それが
相手の見落とした真理に迫っているから
ぐうの音も出ないといった感じだ。

切り返しの速さは、
何も相手がいる時だけではない。

何よりも自分に対して切り替えが速い。

ようするに…クヨクヨばかりしていない。

あるものはある。ないものはない。
…という現実を悔やんでも仕方ない、というわけだ。

過去は過去。あるのは今だけ。
今を切り開くのが…アドリブ力だろう、な。


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