Episode No.2996(20080404)
アドリブ力

昔、映画監督になりたいと思った。
しかし・・・
その職業について
知れば知るほど、
大変なことだとわかってきた。

仕事の内容が大変だということも、
もちろんあるけど・・・
経済的にとても生活できないな
・・・という大変さもある。

だが、気づいてみると・・・
自分で会社をやっていて、
それぞれ得意分野の人たちに、
目的を説明して動いてもらったり、
計画通りにいかない時には、
計画そのものを見直して
目的達成のために日夜バタバタしてる。

学生時代には、よく映画を作った。
脚本を書き、一応、監督もしていた。

脚本を書く頭は、
そのまま仕事の企画書を作るために活用し、
号令をかけたり、
それぞれのパートの言い分を聞いて
調整する作業は、ある意味「監督業」ではある。

映画監督というより
・・・建築現場の監督業に近いな、きっと。

こういう仕事をしていると、
やはり・・・
コミュニケーションは「質」より「量」。
言葉は
「何を言ったか」ではなく「誰が言ったか」で
伝わったり伝わらなかったりするものだと
・・・あらためて思う。

完璧なシナリオや設計図を書いたつもりでいても
シナリオや設計図が
何かを作り上げるためのプロセスである以上
・・・完璧ということはあり得ない。

一人で考えているだけでは
・・・目指すところから遠のくばかり。

仕事に相手がいる以上、
最後の決め手のなるのは、ついも・・・アドリブ力