Episode No.2589(20061208):
準備しない
このところ、新しい人と出逢う機会が多い。
仕事となれば、
もちろん目的を持って会うわけだから、
それ相応の資料づくりや準備も必要となる。
・・・が、結局のところ、
そうした念入りな準備は
かえって
足かせになってしまう場合も少なくない。
あまり決めごとを作りすぎてしまい
肝心な相手との話が
展開できなくなってしまったり、
準備していた資料を
すべて説明できなかったことで
何だか達成感が希薄になってしまったり・・・。
あらためて、松下幸之助が言うところの
「無策の策」の重要性を感じる、ね。
人とのコミュニケーションは
文学より、スポーツに近い。
使い古された言葉でいえば
・・・筋書きのないドラマだ。
基本的な礼儀という名のルールは
決まっているものの・・・
テニスに例えれば
相手が繰り出してきたサーブを
打ち返せるかどうかは
・・・普段の訓練次第。
いくらいいラケットを持っていても
ボールが飛んでくる位置まで
間に合うように走り込まなければ
決して打ち返すことはできまい。
準備に頼りすぎると、
結局はその場に飛んできた球しか
打ち返すことができなくなってしまう。
つまり・・・
自分本位でタイミングを逃すということ。
準備するだけ無駄とは言わない。
ただし・・・
準備した通りにうまくいく、なんて方が希。
そこでクサってもはじまらない。