Episode No.3471(20091010)：
愛の虎造節

最近また虎造を聞き直してる。

「清水次郎長伝」のCD16枚分を
厚みわずか6.2mmのiPod nanoに入れて。

やっぱりいいねぇ〜広沢虎造。

語り口の絶妙なリズムがいい。
こういう旨い話し方を耳にしていると
知らず知らずのうちに自分の口調にも
何処となくそのリズムが移る。
威勢もよくなってくる。

また、物語がいい。

「清水次郎長伝」は、まるで「STAR WARS」だな。
そう考えると、ちょうど
「寿司食いねぇ」で有名な
「石松 三十石船道中」は「エピソード4」というところ。
その後と、さらにその前の話が気になってくる。

だけど残念なことに、
この16枚のCD全集には
話がつながっていないところがある。

昔の話だから、
レコード化できる素材が残ってないのかもしれないが、
いよいよ！…というところで
次のCDをかけると、まったく違う話になってたり、ね。

そういえば、しばらく前にアメリカで
iPodに追加してほしい機能のアンケートをとったら、
意外にも「ラジオ」が一番だったらしい。

で、今度の新しいiPod nanoには
FMラジオがついている。

聞くだけより見た方がわかりやすいし
インパクトがある…というのは単純な考え方で、
聞いて想像するからこそ印象に残る
…ということもある。

直接的なものしか理解できなくなると
…想像力を失ってしまう。

さらに突き詰めれば…
感じて想像する力を無くしてしまったら、
目に見えない愛なんて、
さっぱり感じられなくなってしまうんじゃないか？