Episode No.286(990727):どうやって・・・夢を買う? クジは買わなきゃ当たらない・・・というワケで久々にサマージャンボを買った。 「1億つかっても、まだ2億」というコピーにつられたせいもかなりある。 確かに3億当たったら、かなりつかいでがありそう。 まず、ローンを返済して・・・あとは何につかおう? いくらあったところで「よし、また映画でも撮ろう」なんてことを真剣に考えはじめると、いくらあっても足りなくなる。 現在、一般の日本映画が作られる最低予算は5億くらい。 売れ線だと10億くらいが相場と聞く。 最も自主映画に億の金をかけるのは、マイケル・ジャクソンくらいのものだろうけれど。 まぁ、ルーカスも自腹で映画を作ったという点で言えば「STAR WARS/エピソード1」は自主映画と言えないこともない・・・。 さて、国営宝クジが歴史に登場したのは1567年だと言うから、今から430年以上も前の話だ。 場所はイギリス。 考案者が誰であるは定かではないが、公布したのはエリザベス女王。 目的は現在の日本の宝クジと同じく、公共設備の整備資金調達のためだった。 1枚10シリングで1等は5,000ポンド。 現金3,000ポンドに金の延べ板が7,000ポンド分。 残りは上等なタピストリーと亜麻布、その他の品物だった。 貧しい人にも手軽に購入できるよう、共同購入制度まで作られたが、売り上げはイマイチ。 女王は、宝クジ担当者に「すべて売り尽くして、必ず収益を上げるよう」激をとばしたという逸話が残っている。 宝クジは、その後もロンドンの水道整備やウェストミンスター橋の建設計画にからんで発売されたが、19世紀に入ると「合法的な搾取」とみなされ、1826年から1994年までは影を潜めることになった。 宝クジに限らず、ギャンブルのためにかえって貧しくなってしまったのでは確かに話にならない。 「3億あったら」と考えるより、今手元にある3万円をどうつかうかを考える方が確かに堅実と言える。 しかし、夢をつかむには、やっぱり、それなりのつかい方をしないと・・・ね。
参考資料:「雑学・世界なんでもかんでも最初のこと」P・ロバートソン=著 大出 健=訳 講談社+α文庫=刊
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