Episode No.3428(20090821)
許容範囲は愛の器

某有名芸能人夫婦の
覚醒剤による逮捕劇…
誰もが言うように一番の被害者は
…彼らの子供だ。

ずっと前に書いたけど…
事務所の近くのスーパーの裏口から、
時折、パトカーが出てくるのを見た。

後部座席に座らされているのは主婦
おそらく万引きだろう。

いかに不況といえども…
食うに困って万引きを働く者など、
まずいないのが戦後64年を経た現代日本。
ストレスに負けて自己崩壊に進んでしまうのは、
生活習慣病に近いものかもしれない。

仕事中、突如ケータイに電話があって、
自分の女房が万引きでつかまったと知ったら、
それはショックに違いない。

自分は暑い中、懸命に働いているというのに、
いったいどういうことだ!
…という怒りもわいてくるだろう。

場合によっては離縁だと怒鳴りたくなるかもしれない。

だけど、その連絡が交通事故だったら、どうか?

ひと口に交通事故とは言っても、
決して被害者には限らず、加害者の場合もある。

信号無視をして人をはねてしまったのと、
万引きをしてつかまるのと…どちらが罪が重い?

事故を起こした旦那や女房を簡単に離縁にできるか?
被害者がいれば、それは責任放棄となる。

連れ合いが病気になったからといって
離縁にする者は、まずいないだろう…。

犯罪や事故を病気と一緒にはできないが、
もし確信的なトラブルを起こしたとすれば
…それは病気に等しいといえないだろうか。

最も…
ここで離縁だの何だのという選択肢が出るだけ、
しょせん夫婦は他人ということかもしれない。

親子関係であれば、
子供がたとえ人殺しをしても縁を切るわけにはいかないし、
たとえ法律上の縁を切ったとしても親は親で子は子である。

夫婦関係に限らす、トラブルの時にこそ
友情や愛情が試されていることに間違いないし…
かつてのように直接的な愛を感じないとしても、
夫婦の子供がいれば、その子に対しての責任はある。

時は何も解決してはくれない。
…ただ、結論を出すのみ。

ほっといたら、こうなる…とわかっていて、
ほったらかしにするのは、つまり己の力のなさである。

気づいてしまったことは…
もう、気づかなかったことにはできない。
知っててやらないのは、知らずにやらないより罪が重い。

連れ合いの病気が悪くなっていることを知りながら、
病院ひとつ訪ねなければ
「見殺しにした」と言われても仕方ない。

某有名芸能人夫婦の子供のように、
何の力もない子供であれば同情もされるが
…大人はそうはいかないぞ。

同情に甘んじているうちは、まだ半人前。
見かけは大人なのに半人前だとしたら…
そのアンバランスはメタボ以上に健康的な状態じゃないな。


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