20090816
でじたけ流 教育論

第472回

食卓・テレビ・覚醒剤


一家団欒で食卓を囲む。

テレビを見ながら食べるのは
行儀が悪いし、
第一、家族の会話が減ってしまう。
だから、テレビはつけない。
…という家も多いだろうし、
うちのカミさんも、そういう主義。

しかし…私は容赦なくテレビをつける。

テレビをつけると…
確かに子供たちは番組に夢中になってしまい、
「醤油とって」のひと言も
聞こえなくなってしまうことは、しばしば。
おまけに食うのも遅くなる。

それでも私は容赦なくテレビをつける。

自分に見たい番組がある時はもちろんだが、
ニュースの時間なら必ずテレビをつけている。

学校がある朝は余裕がないから…
テレビは見せずにラジオにしろと言ってるけど、ね。

例によって少々強引ながら、私の考えはこうだ。

テレビがついていなくて
食事に集中するのは…当たり前。
テレビがついていようといまいと、
食べるときには食べ、話す時に話せなければ、
結局、自分の意志で動いていることにはならない。

先週…
テレビは芸能人の覚醒剤騒動ばかりを報道していた。

幸いうちの近所でそういう話は聞かないが…
今や覚醒剤は、芸能人ばかりでなく、
一般の主婦や学生にまで汚染が広がっているという。

覚醒剤が目の前にないなら、やらなくて当たり前。
だけど、目の前に覚醒剤があってもやらないという
強い意志が持てるかどうか…
本物の覚醒剤を目にしたこともない我々に
胸を張って言えるのだろうか?

目の前に何があろうが、
自分の意志でやるべきことをやり、
しちゃいけないことは絶対にやらない。

そんな基本的な力を育てるのも食卓からなんじゃないか?


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