「アメリカ人は自由を証明するためなら殺人も平気。
自由についてはいくらでもしゃべるが、
自由な奴を見るのは怖いんだ」
ようやく『イージー・ライダー』をまともに観た。
『イージー・ライダー』を観て
ハーレーに乗り始めた人も多いと思うけど、
私はその逆で・・・
ハーレーに乗り始めたからには観なきゃ
・・・と思ってた。
もちろん
アメリカン・ニューシネマの代表作と称される
この作品のことは知ってはいたし、
どこかの名画座で何本立てかで
観たかもしれないけど・・・すっかり忘れてた。
冒頭のセリフは
若きジャック・ニコルソンが演じる
アル中弁護士のセリフ。
この映画が作られた1969年は、
ちょうどベトナム戦争がドロ沼化した頃。
自国民に対する痛烈な批判を感じる、ね。
“アメリカ人”を誰かさん・・・
“自由”を“正義”や“常識”、
あるいは“強さ”や“美しさ”・・・
“賢さ”、“アイデンティティ”に
置き換えてみても・・・言える、かもしれない。
何者かについて語るのは・・・
何者かになることより、はるかに簡単。
何者かになる努力はしないで、
何者かになりかけた人を攻撃し、
自分のいる場所まで引きずり下ろそうとしたところで、
自分が何者かになれるわけじゃないのに、ね。