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Episode No.293(990804):自由の国はコワイ国?

昨日はアメリカの陪審員制度のことに、ちょっとだけ触れたが、社会制度だとかビジネスのシステムについて「良い例」として登場するのは決まってアメリカだ。

世界をリードする先進国中の先進国だから、それも当たり前かもしれないが、それが故「良い例」だけでなく「悪い例」も多い。

ここ数年は日本でも使用者の低年齢化が進んで問題となっているドラッグ。

若者へのドラッグの蔓延は、もともと1960年代にベトナム戦争におもむいた兵士たちが、恐怖から逃れるためにマリファナやコカインを常用していたのを軍が"必要悪"として黙認していたことが発端だ。

復員兵の中に麻薬常習者が多かったことに加えて、失業率の悪化で職を無くしたスラム街の人間が手っ取り早く稼ぐ方法として麻薬ディーラーへなっていった。

かつては、よほど裕福な家庭でもない限り、日本からアメリカ留学することなどできなかったが、今ではむしろ日本の大学に入れなかったために留学の道を選ぶ者もいるくらい。

親は子供に良かれと苦しい思いをして留学をさせるが、帰ってきたら麻薬常習者になっていた・・・ということもないとは言えない。

アメリカでは確かに麻薬が手に入りやすいようだが、決して容認されているわけではなく、れっきとした犯罪。
ただ、充分な取り締まりができていないだけの話。

もうひとつ充分に取り締まれていない大きな問題となっているのが銃犯罪。

アメリカの人口は約2億人。
その3分の1以上にあたる7,000万人が合法的に銃を所持している。

しかし、実際には民間だけで人口と同じ2億丁の銃が出回っていて、その半分は不法所持だと言うから、本当は銃を持っていない人の方が、アメリカには少ないかもしれない。

銃を持つことはアメリカ人にとって基本的人権のひとつと考えられているが、それだけの人間が銃を持っていたら、中にはいい人間もいれば、悪い人間もいて当然。

アメリカに旅行に行ったら、まず気をつけなければならないのは、決してイキがって危険地帯と言われるところなどには足を踏み入れないことだ。

そして万が一、銃を突きつけられるような場面に出くわしたら、あわててサイフを出そうと上着のポケットやカバンなどに手を入れてはいけない。
その瞬間、ズドンと来る。

さらに注意が必要なのは、強盗だけでなく、相手が警察官であっても同じだ・・・ということ。
例えば車を運転していて止められて「免許証を出せ」と言われても、内ポケットに手を入れた瞬間、正当防衛によって打たれることもある。

強盗でも警察官でも、まずサイフや免許のある場所を指さして、手は上げたままにしておくのが「生きる道」だ。


参考資料:「知っているようで知らないアメリカ」現代ふしぎ調査班=編 KAWADE夢文庫=刊

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