Episode No.1574(20030910)
「稼ぎ」の法則

小さいながら会社経営をしている私の
一番の仕事は、金を稼ぐこと・・・である。

もう少し言えば・・・
稼いで仕事をしてくれているみんなに
その金をより多く配るのが仕事だ。

いちサラリーマンだった頃は
少しでも売り上げが上がればホメられたが、
経営者となると・・・
売り上げを伸ばすのは、もはや当たり前
そりゃあ少しはホメてくれることもあるけれど、
落ちた時の責任の方がグッと重い。

したがって・・・
つねに稼ぐことばかり考えるようになる。

のために動くのは
何だか、セコかったり
心が貧しいように見るむきもあるが、
私は・・・
結構、これが好きでやっていたりする。

経営者になって、まず感じたことは・・・
サラリーマンは我慢してでもやっていけるが、
経営者は好きじゃなきゃできない、ということだ。

好きだ・・・と言い張るためには
それなりのポリシーやプライドがいる。

私も私なりに・・・
少しはそんなもの持つようになった。

ここでも、さんざん書いているが
「稼ぐ」ことは「騙す」ことではない。
騙していては続かない。
続けられないものは・・・
仕事とは呼べないと思う。

人を裏切ることは、
その人が信じた自分とは
別のことをすることだから・・・
つまり、自分をも裏切っていることになる。

自分を平気で裏切れるような人間に
自分の仕事などできるはずもない。

自分の仕事をできない人に
誰も仕事を頼んではくれない。

仕事とは「必要とされる」ことだと思う。

必要とされないことを
いくら忙しそうにやっていても
一銭にもならない。

一銭にもならないことは
仕事ではなく、趣味である。

仕事は他人の役に立って
はじめて対価が得られるもので・・・
自分のためやっている趣味で
対価を得ようとしても
それは虫のいい話だと、私は思う。

他人の期待に応えることが
喜びになるくらいでないと・・・
仕事はうまく運べない。


参考資料:代表取締役