Episode No.1151(20020503):かねがね、金、金

金は大事。
経済力がないと何もできない。
・・・と言ってみたり。

やっぱり
幸せは金なんかで買えない
・・・と言ってみたり。

自分でも言ってることに
少しばかりの矛盾を感じなくもないけど・・・
いろいろ考えを巡らせていくうちに
ひとつ答えが見えてきたような気がした。

つまり・・・
金が好きなんじゃなくて
稼ぐのが好きなだけ、なんだ。

金が好きだから稼ぐんじゃなくて
稼いた結果が金になるのか嬉しい。

同じことのようで
単に金が好きなのとは、ずいぶん違うと思うんだよ、ね。

単に金が好きなだけだと・・・
相手を騙してでも金を得ようとしてしまう。

もちろん、金が嫌いな人間はいないだろう。
金によって嫌な思いをした人は、たくさんいるだろうけど。

三島由紀夫の『サーカス』という短編の中に
こんなようなセリフがあった。

「おまえは、こんなにいいことをしたのに
 そうやって手を出して銀貨を握りしめた瞬間に
 すべて卑しいものにしてしまう」

手を出すのは、卑しい。
手を出さなくてもいられるようにするには
そこそこの経済力が必要だ。

その経済力を手に入れるために
また、手を出してしまってはどうどう巡り。

相手がガマ口を開くまで決して手は出さない。
強引にこじ開ければ泥棒だ。

出すのはアイデアと、それを見せるための行動。

『北風と太陽』の童話は・・・商売にも通じるよなぁ。

北風と旅人の間に喧噪はあっても対話はない。
太陽と旅人の間には対話がある。

その対話が・・・楽しいんだよ、な。


参考資料:固定資産税は、国との対話?