Episode No.1269(20020918):仕事と商売

社会人として税金を納めている人。
または・・・
税金年金はともかく、
バイトで金をもらっている人のすべては
「仕事」をしている。

働いて金をもらうことが「仕事」とするなら
「商売」だって同じ・・・
単なる言い方の違いといえばそれまでなんだけど
ちょっと違うような気がするんだな、私は。

私は私自身を「商売」人だと思っている。
いい意味でも、悪い意味でも、ね。

「仕事」と「商売」は
どちらが上とか下とか言うんじゃないけれど
少なくともサラリーマンではなく
自分で経営や自営をする人には
「仕事感覚」だけではなく
「商売感覚」も必要だと思う。

それが赤字を出さない心がけだったり・・・
あるいは、
いざ、何かのアクシデントに見舞われた時、
どちらの感覚で働いているかの違いが出てくる。

例えば・・・
一生懸命、真面目に働いて
間違ったことは何ひとつしていないつもりなのに
プロジェクトがつぶされたり
自分自身がリストラに近い目にあったとする。

真面目に取り組むことで
「仕事感覚」はあるのだが・・・
それだけだと、こういう時に
ただ失望するしかなくなってしまう。

「商売感覚」を持っていると
・・・決して失望はしない。
正しいだけで勝てない相手だとわかったら
ケガをしないうちに
うまくフェードアウトするか・・・
むしろ、ファイトが湧いてくる。

ひとコトで言うなら・・・
言われたことだけでは決して動かないのが
「商売感覚」ということなのかもしれない。

だから・・・楽じゃないけど楽しい。

最後に尊敬する小林一三の言葉を採録。

「サラリーマンとして成功したければ
 サラリーマン感覚を捨てなさい」

たとえ・・・
こういう感覚に楽しさを感じられなくても
こういう感覚は求められる時代になってきてる。
どうせなら・・・楽しんだ方がいい。
人生のためには、ね。


参考資料:日々・・・