Episode No.1268(20020917):地味に稼ごう

「敗けるはずのない戦いに敗け、
 滅ぶはずのない家が滅ぶのを
 人はみな天命といっているが、
 自分は天命とは思わない。
 みな、やり方が悪いからだ。
 つねづねやり方をよくしていれば、
 敗けるはずはあるまい」
・・・武田信玄

今週も金の話、というか
商売の話になっちゃうけど・・・

仕事をしていて心がけていることがある。
それは・・・
どんな細かな作業でも決して赤字を出さないこと。

営利目的の活動なら
そんなことは当たり前・・・のようだが
意外と細かな作業でマイナスを出している、
そんな仕事の仕方をしている人は少なくない。

どうせたいした利益はとれないから・・・
客がうるさいから・・・
と、理由はさまざまだが
本当のところは本人が面倒になって
どうせ自分の給料が上がるわけじゃないし
・・・と、
ようするに妥協してしまうケースが多い。

大きな作業の時には
本人の気合いも周囲の注目度も違うだろうから
なかなか妥協はできない。

ところが・・・
細かい作業で赤字を重ねていたら
どんなに大きな作業で穴埋めしようと思っても
やがては追いつかなくなるし・・・
第一、人を見る目のある上司なら
そんな人に大きな仕事は任せないだろう。

私が広告の仕事に入って
一番最初に任せてもらったのは・・・案内はがきの制作。

それを納期よりも前に
1案ではなく、2案提出できたから
今も同じような仕事で食っていられるんだと思う。

最初から、会社案内や総合カタログなど
任せてもらえるはずはない

仕事は何だって
・・・地味に積み上げてくモンだ、ね。

だから・・・
本気なら早くはじめないと、間に合わない。


参考資料:「心に感動を呼ぶこの名文句」大島正裕=編著 三笠書房=刊