Episode No.1265(20020913):金は天下のまわりもの?

「いつも太陽の光に顔を向けていれば、
 影を見ることはありません」

・・・という、ヘレン・ケラーの言葉が

いつもシッカリ稼いでいれば
借金をする必要はありません。

・・・なんて風にも読めてしまう昨今の私だけど
ヘレン・ケラーだって
決して影の存在を否定しているわけじゃない。

こんな言葉もある。

「安全などというものは、じつは存在しません。
 長い目でみると、危険を避けることは、
 真正面から危険に直面するよりも
 安全とはいえません。
 人生は大胆な冒険か無かのどちらかなのです」

借金はしないに限る。
だけど、それは・・・
借金しないでできることだけやりたい場合に限る。

借金はある意味で大胆な冒険だ。
しかも・・・
条件がそろわないと望めない冒険でもあるし、
それこそのように、いつも付きまとってくる。

ギャンブルのために借金するはどうかと思うけど・・・
怖いからやらないのか、
必要がないからしないのか、では大きく違う。

怖いからやらないでいると
できなくなってしまうか・・・
あるいは、自分がやりたいことを
小さくしなくてはいけなくなるから、ね。

若いうちに無理して借金する必要もないけど
借金の仕方くらい知っておくのも
経済社会に生きる大人の条件・・・!

しかし私は・・・少々、冒険が過ぎているかも。
まあ、冒険させてくれるうちは
チャンスだと思って・・・やるけど、ね。

チャンスを活かすのは・・・
借り物の知恵じゃなく、自分のアイデア


参考資料:「20世紀を創り出した言葉」ベギー・アンダーソン=編 弓場 隆=訳 ディスカヴァー21=刊