Episode No.1113(20020320):夢の見積

道をつけるのに大切なことは何だろう?
・・・と、昨日の続きを考えてみる。

そこが密林なら・・・
からまるツタを引きちぎる力も必要。
時には・・・
暗闇を進む勇気もなくてはならない。

いずれにせよ大切なのは・・・
目の前の障害物にとらわれることなく
その先を知る方向感覚と・・・
目の前の障害を
大事の前の小事と割り切れるくらいの、だろうな。

もちろん、ビジョンや夢も。
行きたいところがなければ・・・
そんな面倒な思いまでして進む気もおきないからね。

面倒になる程度のことは・・・夢じゃない。
趣味は? と聞かれて
読書、と答える人は多いけど・・・
本当に読書が好きな人は、もっと具体的なジャンルを答えると思う。

ようするに・・・
夢がなきゃいけないと思って
強引に描く夢は、人に説明するためのものであって
いつまでたっても近づかないし
いざとなると面倒になってしまう程度の夢なんじゃないかな?

それくらいなら・・・
今はまだよくわからない、と言っておいた方が
自分に対して誠実だ。

自分に対して誠実でない人が
他人と同じだけ頑張ることができないからと言って
自分らしさで勝負するなんて言っても・・・何の説得力もない。

今の生活が何となくつまらなかったり、つらかったりして
少しでも楽になりたい・・・と思っている人の考え方は引き算。
本気で実現したい夢を持つ人は、何でも足し算で考えてる気がするな。

たとえ、いくら金があったって・・・
人間の悩みなんて、誤魔化すことはできてもなくなることはない。
金で買える夢があるとしたら・・・そんなもの、すぐに飽きる。

そういう意味では・・・見積が立たないのが
金に換算できないうえ、
おそらくは時間にして一瞬・・・
そのために長い時間かけてもやろうと思えるのが夢じゃないかな。

もしも長く続く夢があるとしたら・・・
維持していくのは、夢を追うよりはるかに大変で
それこそ夢がなくなっちゃうよ。

夢が実現すると・・・ひっくり返って現実になる。

足そうが、引こうが、
どの道現実は厳しいモンだけど・・・
だったら、足した方が楽しいじゃない?


参考資料:30代最後の夢がかなって・・・40代最初の試練になった