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Episode No.205(990423):夢叶わぬが故、夢失わず

今日、4月23日はシェイクスピアの誕生日だ。

イギリスが生んだ世界一の劇作家、ウィリアム・シェイクスピアは、今から435年前、ストラト・フォード・オン・エイボンという小さな町で生まれた。

実家は裕福な商人だったというが、実はシェイクスピアの少年時代については、あまりよくわかっていない。

やがてロンドンに出ることになるが、一説には、シェイクスピアが近所の鹿をいたずら半分に盗んだために、町にいられなくなり、逃げるようにロンドンに出た・・・というエピソードも残っているようだ。

18歳で結婚。
3人の子供をもつが、自らの夢を実現させるために、演劇の世界に入る。

俳優として何度か舞台に立つが、いわゆる大根役者で芽は出ず、劇作家に転身。
30歳になる頃には一流劇作家の名をほしいままにした。

「全世界はひとつの舞台。すべての人間は男も女も役者にすぎない」

この言葉は、役者としての夢を捨てきれなかった彼の想いを感じるとともに、自分が与えられた立場を最大限に生かして、その役を全うした自身の姿をもうかがわせる。

小説家を志した
小林一三が、阪急鉄道を興し、日本初の建て売り住宅の地図をまるで小説でも書くように描いた・・・のも同じだろう。

夢叶わぬが故、夢失わず・・・というコピーの鈴木清順監督が出演したCMがあったが、どんな立場にあっても前向きな努力をしてさえいれば、夢は自分の想像を超えたカタチで必ず実現できる。

ウイリアム・シェイクスピアは、50歳を迎える頃、故郷ストラト・フォード・オン・エイボンに戻り、1616年に満52歳で亡くなった。

今日、4月23日はシェイクスピアの命日でもある。


参考資料:「今日は何の日」PHP研究所=刊
     「21世紀こども人物館」小学館=刊

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