Episode No.1017(20011128):老いても新しい道を探せ
「成功者は、以前と同じ方法で成功しようとして・・・失敗する」
・・・という格言については、ここでも何度か触れているけれど
後継者を育てることができないリーダーは、だいたいこのパターンだ。
まだまだイケる・・・と思う気持ちは大切だけど
本当に「イケる」人は、つねに新しい発想で物事に取り組める人のこと。
長年の経験が邪魔をして・・・
あるいは新しいことを覚えるのがつらいからと言って
同じパターンでコトに望んでいたら、必ず失敗する時が来る。
多くの先人がそうした蹉跌を踏んでいるにもかかわらず
このパターンの失敗を繰り返す人が多いのは・・・
実は、この「新しいことを覚えるのがつらい」という点にあるように思う。
体は、まだピンピンしているのに、後継者に道を譲るとなると・・・
何だか自分がすっかり衰えてしまったことを認めるようで嫌だ、
という気持ちはわからないではない。
しかし・・・年はとっても1日は24時間。
何かを辞めれば、必ずほかの何かができるようになるはずだ。
ところが・・・
今さら新しいことをはじめる勇気や気力はない、
そういう人が老害をまき散らすことになる。
結局、頼みの綱の自分の体が思うように動かなくなるまで・・・気づこうとしない。
新しいこと、とは何か?
単純に言えば、自分が今までできなかったこと、だ。
自分がやれることを増やす、というのは、つまり成長。
成長を拒む者は、どんな世界にも必要とされないだろう。
必要とされないから辞めていく・・・というのでは、いかにも淋しい。
新しいことをやりたいから、後はオマエたち、勝手にやれ・・・と言いたいものだ。
最も若い連中は、若い連中で・・・
老害があるのを大義名分に、労力を惜しんで結果だけを急ぎ
自分では何もしようとしない。
そういう連中が・・・また、老害予備軍へと育っていくんだ、な。
「人は、青春のあやまちを老年に持ち込んではならない。
老年には老年自身の欠点があるのだから」・・・エッカーマン
生涯、新しい道を探し続けるのが・・・楽じゃないけど、面白い人生じゃないのかな。