Episode No.1011(20011121):年はとっても男と女

熟年のおじさん、おばさんたちが旅をする。
まだなどできるのかしら、という期待と不安を持って・・・

そして、47歳のボクトツとした男と
50歳の笑顔の似合う女が結ばれた。

この間、たまたまテレビで見たバラエティ番組の話。

はたして、どこまでヤラセなのかわからないけれど・・・
こういう素人を主人公に仕立て上げた企画って最近多すぎるくらい。
でも、ついつい見てしまう。

番組を作る側からすれば・・・
使い古されたタレントより、はるかに新鮮味があるし
予想外のハプニングも期待できる。
おまけにギャラが安いから制作費も大幅に削減可能だ。

むしろ、こういうご時世・・・制作費はないのが前提で
この手の素人登場企画が、苦肉の策として多くなっているんだろうね。
民放は企業のコマーシャルで成り立っているわけだから
企業が儲からなければ、金をかけた番組など作れるはずもない。

金をかけずに見ている人を楽しませる。

・・・というのもテレビ業界にかかわらず
こういう時代を生きるプロたちにとっては、一番の腕の見せ所かも知れない。

47歳の告白に・・・
人生の苦楽を充分知っている50歳のおばさんは悩んだ。

しかし、それを受け入れた。

毎朝、2人で一緒に散歩していた道を今日はひとりで歩いたら・・・すごく淋しかった。
と言って、まるで少女のような真剣な眼差しを見せた。

レニエという人が・・・こんなことを言っている。

「女は自分を笑わせた男しか思い出さず、
 男は自分を泣かせた女しか思い出さない」

・・・うん、確かにそうだ。


参考資料:「心を強くする名言」童門冬二=監修 成美文庫=刊 ほか