Episode No.1007(20011116):強さは幅?

強さ・・・について、またちょっと考えてみた。
誰もがほしがる強さって、いったい何だろう?

答えがひとつ見えた。
強さの象徴は・・・選択できること、じゃないかな?

日記を書くとする。
私は日本語しかできないから、書くといえば日本語で書くしかないけれど・・・
英語ができる人なら、日本語で書くか、英語で書くか、選ぶことができる。
表現したいニュアンスの幅が広がるかも知れない。

出かけるとする。
免許のない人は歩いていくしかないが・・・
免許も車も持っていれば、出かける手段を選ぶことができる。
雨の日などは格段の差が出る。

外食するとする。
予算に合わせて店を決めなければならないのか・・・
それとも、何が食べたいかで選ぶことができるのか。
飽きた、なんて簡単に口にできるかどうか。

寝ることにしても・・・
極端な話、寝返りをうつのも苦しいような狭いところに寝ていたのでは
体は痛いだろうし、いいをみることもできなそうだ。

強さについて書いてみたつもりが・・・
何だか幸福について書いてるみたいになってしまった。

弱さが不幸を招くとすれば・・・反対に強さが幸福を招く、ということか。

例にあげてみたことは・・・結局、金がないとダメみたいな感じでもある。
確かに、金がなければ選択の自由もないことは多い。

まぁ、最初の例は・・・能力の問題だけど。
体力があるかないかで選択できるか、できないか、ということもあるな。

選択の幅が広いということは・・・
問題を解決する場合の選択肢も多いということ。
だから、解決できる可能性もグッと高くなる。

と、同時に求められるのは・・・選択できる判断力。

判断力に乏しい人に限って、本当は選択肢もないのに
どうしようか悩んだりしている。

本当に悩むのは・・・
たくさんの選択肢を持つ、知恵と経済力が備わってからでも遅くない。

悩みにもいろいろあるだろうけれど・・・
やりたいないのに、やんなきゃならない、っていう悩みは
考えるだけ無駄だよ。

「働くなら知恵を出せ。
 知恵のない者は汗を出せ。
 汗も出ない者は、静かに去って行け」

・・・と、土光敏夫はキツいことを言っているが
似たようなことをゲーテも言ってる。

「役に立たない者とは・・・
 命令を下すこともできず、また命令にも従えない人間だ」

いずれにしても・・・生きること自体、強さが必要なんだな。


参考資料:「名言大語録」今泉正顕=編著 三笠書房=刊