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Episode No.269(990707):考えていては間に合わない

スポーツ観戦など、めったにしないが、テニスだけはなんとなく見ることがある。

ルールがわかりやすいということもあるし、海外の大きな大会などは深夜に放映しているので、お茶漬けタイムについ見てしまう・・・ということもある。

スイスの天才女子プレーヤー、
マルティナ・ヒンギスは、先の全仏でドイツのベテラン、ちょびっとハリソン・フォード似のシュテフィ・グラフに決勝戦で敗れて以来不調。
今年のウィンブルドンでは初戦敗退となった。

一方、復活した女王グラフは、決勝までいったものの、アメリカのリンゼイ・ダベンポートに惜しくも破れた。

また、男子も全仏、ウィンブルドンの連覇を狙っていたアメリカのアンドレ・アガシは決勝でストレート負け、夢叶わず・・・という結果に終わった。

以前、どこかで聞いた話だが、ボールを使うスポーツの中で、ボールの速度が最も速いらしい。
サーブの時には新幹線並みの速度が出ているとか。

そうなると、その玉を打ち返そうと思ったら、相手が打ってからコースを見極めて動いていたのでは、とても間に合わない。
経験と勘によって体が動かないと、とてもじゃないがレシーブは不可能だ。

行動を起こす前には、よく見て、よく考えて・・・というのは耳にタコができるくらい学校などで言い聞かせられてきたことだが、現実社会にとてもそんな余裕はない。

よく見て、よく考えるクセをつける本当の意味は、いざという時、考えなくても体が動くようにするため・・・なんだと思う。

自分は考えているつもりでも、時間は止まってくれない・・・からね。

昔、ある友人が運転する車の助手席に乗っていてコワイ思いをしたことがある。

免許をとりたてだったその友人は、下り坂に入ってもなかなか減速しない。
減速をうながすと、おもむろに視線をフロントガラスから足下に下ろして、ブレーキの位置を確認している。

この友人にハンドルを握らせたおかげで、私が買った最初の車はフロントのバンパーがへの字に曲がってしまった。


参考資料:もろもろ・・・

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