Episode No.906(20010721):ぼくらはみんな悩んでる

魚は食いたい、足は濡らしたくないの猫そっくり
「やってのけるぞ」の口の下から「やっぱりだめだ」の腰砕け
そうして一生をだらだらとお過ごしになるおつもり?

・・・シェイクスピア

400年前にシェイクスピアが書いたセリフを読んでも
何千年前にピラミッドに刻まれた言葉を見ても
つくづく・・・人間って進歩してないな。

やっぱり進化してるのは道具だけ。
道具が進化した分、人間はむしろ退化しているのかもね。

21世紀に生きてる私が・・・
何百年、何千年前に書かれたモノを目にして、ドキッとするのが何よりの証拠。

医学が発達したおかげで多少、寿命は伸びたといっても
それは「生かされる」時間が増えただけの話で・・・
胸をはって「生きてる」と言うため、自分で頑張らなければならないことに
何ら変わりはない。

それに・・・
いくら平均寿命が伸びても
自分が、平均寿命まで生きていられる保証はない
と、いう点も何ら変わりはしない。

「言い訳は嘘よりも、もっと悪く恐ろしい。
 けだし言い訳は防御された嘘だから」・・・ポープ(イギリスの詩人)

防御された嘘ばかり口にしていると・・・
守りたいものが何だったのか、わからなくなってしまう。
仕事を守りたかった人は、仕事を奪われ
自分を守りたかった人は、友を傷つけ、やがて自らを失ってしまう。

「人間は自然が与えた能力以上の限界を越えることはできぬ。
 そうかといって怠けていれば、その制限の所在さえ知らずに終わる。
 だから皆、ゲーテになる気で精進することが必要なのだ」

・・・と悟りを開いたのは芥川龍之介
芥川というと雲の上の偉人のようだが・・・その人生は、わずか35年。

「なにもかも失われた時にも、未来だけは残っている」・・・ボビー(アメリカの作家)

しかし・・・

「機会を待て。だが、けっして時を待つな」・・・W・ミュラー(ドイツの詩人)

今日をシッカリ生きる・・・やっぱり、それしかない。

自分がこれからやろうとしているコトすべて・・・
まだ、この世に存在していないワケだから
できない理由の方が、できる理由よりはるかに多い。

できない理由が多いから・・・できた時に嬉しいんだ。


参考資料:「心に感動を呼ぶこの名文句」大島正裕=編著 三笠書房=刊