Episode No.905(20010720):自分で歩けば一歩も大きい

「この一歩は小さいが、人類にとっては偉大な躍進である」

アポロ11号のアームストロング船長が、
月面からこのメッセージを送ってきたのは・・・
今から32年前の今日、1969年7月20日。
1961年に本格始動したアポロ計画・・・8年目の快挙だった。

よく聞く話だけど・・・
あの頃、NASAが使っていたコンピュータの機能は
現在、我々が家庭で使っているパソコンの機能にも劣る、らしい。

だったら、もうとっくに火星まで・・・
いや、太陽系を超えるところまで人類を送り出していたも不思議はないのに。

そうなっていないのは、
やっぱり「人間の機能」がそれに耐えられないからなのかな。
オリンピックでは考えられないような記録が次々に更新されてるけど
「肉体」というハードには、どうしたって限界がある。

よくSF映画で見るように・・・
コールド・スリープ状態にして宇宙を旅するなんてことも
やがては現実のモノとなるかもしれないが
「時間」を超えることができたら、人間は宇宙を支配できるのかもね。

たとえ地球上にいて、日常生活を送っていてさえ
自分の「時間」を支配するのは難しい。

アポロを打ち上げたコンピュータより優れたパソコンを前にしてると言ったところで
その機能の何十分の1も使っていないのが本当のところ。
モニタを前にウンウンうなっているだけで・・・
キーボードに指もかけていない人・・・結構いるでしょ。

一応、自家用車は持っているんだけど
結局、歩いていけるところにしか行かなかったり・・・
荷物が積めるという点は、確かにメリットなんだろうけど
それだけなら、あんなに大きなはいらないって感じの人も多いよね。

人並み・・・というコトが、
何だか人並みに物を持ってるっていうコトになっちゃってる。

人並みに稼いだり、他人とコミュニケーションをはかったりできて
ようやく一人前になれるはずなのに。

偉大な飛躍を遂げられるのは、自分の力で前に進める人だけだよ、ね。


参考資料:「今日は何の日」PHP研究所=刊