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Episode No.806(20010327):「今」ほど楽しい時はない!

ジョージ・ルーカスが「ただの」映画製作者でないことは、誰でも知ってるよね?

そのプロデュース原理は、もともとディズニーがやっていたことと同じだけれど・・・
クリエーターとしてだけではなく・・・
自分をきっぱり「ビジネスマン」と言い切るところに力強さを感じて、私は結構好きだ。

そりゃあ200人からの従業員を抱えるILMの社長なんだから・・・
当たり前と言えば、当たり前だけどね。

でも、それほどの成功者にも・・・失敗はある。
しかも成功後・・・。

シナリオライターである夫人との結婚生活は、とうに破局を迎え・・・
現在、ジョージ・ルーカス養子をもらって暮らしている。

それでも幸せなら別に、それはそれでいいけれど・・・
一生添い遂げるつもりで結婚した相手と別れるハメになったという点では・・・やっぱり失敗。

元夫人は、ある時、こんなことを言っている・・・

「成功するまでの方が、はるかに夢があって楽しかったわ」

離婚の原因が何であったかなんて、当人同士にしかわからないこと。
だけど、この言葉から感じられるのは・・・
ルーカスが成功して、その後のの方向性は夫人と大きく変わってしまった、ということかもね。

同じ苦労をともにした相手との結びつきには・・・格別のモノがある。
その苦労が大きければ大きいほど、結びつきは堅くなる。

同期の桜じゃないけれど・・・
ようやく、その苦労を越えて、せっかく悠々自適の暮らしをしているというのに・・・
結局のところ苦労をともにした仲間と「苦労を思い出しながら」楽しむ人は多いんじゃないかな。

苦労が記憶になった・・・というのが、そもそも幸福なんだろう、けどね。

「登山の目標は、山頂と決まっている。
 しかし、人生の面白さ、生命の息吹の楽しさは、その山頂にはなく、
 かえって逆境の、山の中腹にあるという」

・・・と書いているのは、吉川英治。

どんなに、つらい時でも・・・
そういう意味で「今が最高!」と思えたら・・・またヤル気も出てくるもんだ。

さぁ、頑張ろう!


参考資料:「名言大語録」今泉正顕=編著 三笠書房=刊