Episode No.724(20001221):運命は性格の中にある
モメにモメた今世紀最後のアメリカ大統領選挙も、ようやく決着がつき・・・
ブッシュとゴアが肩を抱き合いながら歩く姿がニュースにも流れるようになった。
これでアメリカ国民も安心して年を越せる・・・かな?
しかし、ここまでモメちゃうと・・・最後は運命って気もしちゃう。
ブッシュ新大統領は、第43代になるワケだけど・・・
第28代大統領のT・W・ウイルソンは、こんな言葉を残している。
「運命の中に偶然はない。
人間はある運命に出会う以前に、自分がそれをつくっているのだ」
投票・・・といえば、今このホームページをWebコンペなるものに参加させている。
どうせホームページを開いているんだから出してみよう・・・という軽い気持ちで参加したんだけど・・・
やっぱり、いざ出てみると・・・毎日、順位が気になっちゃう。
投票サーバのプログラムで、同じPCからは1日1回しか受け付けないようになっているらしいから・・・
読者のみなさんの「○」クリックだけが頼り。
でも、単純に順位だけを上げようと思ったら・・・もう、ひとつ手がないワケではない。
それは・・・自分より順位が上の人たちの「×」を押すコトだ。
こういう場面というのは・・・ワリと学校でも会社でも、あるんじゃないかな?
山登りで頂上まで登るのが誰が早いか、競っていたとしよう。
五合目くらいまでは元気良く突っ走ってきて、1位をキープしていたけれど・・・
そろそろ疲れが見えてきた、と思ったら抜いていく奴がいる。
ムッとして、そいつの背中をつかんで引きずり下ろせば、1位はキープてきるけど・・・
自分がいる場所は、あいかわらず五合目のままだ。
引きずり下ろされた奴たって黙っちゃいない。
今度は自分が引きずり下ろされる番だ。
そうして五合目あたりで小競り合いをしていると・・・
反対側から淡々と登ってきていたヤツが、あっさり頂上に到達していたりする。
結局・・・競争相手は自分自身、そう考えられる人でないとコトを成しえるのは難しいんじゃないかな?!
あんまり競争相手がスゴイ奴だったりすると・・・
今度は最初からあきらめてしまって「あいつは特別だから」なんて自分に言い訳をする。
本当に特別な人なんて・・・いるのかな?
そうやって「自分とは住む世界が違う」と思うコトで安心しているだけじゃないのかな?
今、生きている世界は・・・ひとつだよ。
私たちも、ブッシュもゴアもね。
運命は人それぞれ・・・しかし、同じ環境にあっても笑う人と泣く人がいる。
どうせなら笑って過ごした方が・・・人生は楽しい。
泣く人だって、本当は「泣いている自分を見てほしい人」が多いような気もする。
芥川龍之介いわく・・・
「運命は偶然より必然である。
『運命は性格の中にある』という言葉は、けっして等閑に生まれたものではない」
21世紀の運命は・・・やっぱり自分次第。