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Episode No.305(990818):60兆個のプログラムされた運命

五体満足な人であれば、2本の手と2本の足、そして目が2つ付いていることがわかる。
最も自分の目は、自分で見るワケにはいかないから、鏡を見て、あるいは手触りでそれを知っている。

さて、じゃあ自分にマツゲは何本、髪の毛は何本生えているのかというと・・・わからない。

目に見えるモノでさえそうなのだから、まして体の中の話となると知らないコトが多すぎる。
自分のコトなのに・・・ね。

昨日は体内時計の話をちょっとしたけど、今日はその延長と言うか・・・たまたまテレビのニュースで見た話。

人間も誕生の瞬間には、1個の細胞に過ぎない。
もちろん、これはオギャーと生まれる前の話。
この1つの細胞が次第に分裂していき・・・10月10日後には約60兆個にもなる。

だが、実際に作られる細胞は、最終的な60兆個をはるかに超える数・・・。
と、いうのも最終的な60兆個というのは、いわば「しぼられた」結果で、その課程では人間として不必要な細胞は消滅していく・・・と言う。

細胞の中には「あらかじめ死滅することがプログラムされた細胞」が存在する・・・という話。
その遺伝子レベルの機能が解明されれば、あるいは自殺者を生物学的に減らすことができるかもしれない・・・という研究がされているそうだ。

すでにアメリカでは、ヒトの細胞研究が進み、2003年までには、生まれたて、あるいは生まれる直前の胎児が、将来、どんな病気にかかり、また、いくつくらいまで生きることができるのかを知ることが技術的にはできるようになるらしい。

人間は努力次第で何にでもなれる・・・と信じることは必要だが、考えてみれば努力したからといって充分に背が高くなるモノでもなければ、二枚目になれるワケでもない。

肉体というハードも、究極的にはパソコンなどの機械と同じく、あらかじめプログラムされた性能以上にはならないのかもしれない。

だからこそ、やはりソフトと、そこに入力される内容が重要なんだと思う。

ちなみに私が毎日、原稿を打つのに使っているソフトは、昔買ったMacについてきた最もシンプルなワープロソフトのTeach Text。
Windowsで言えば、Notepadのようなモノかな。

ハードが良くないと仕事がはかどらないと言う人に限って、いざマシンの前に座ると、腕組みしてる時間の方が長いモンだ。


参考資料:夕方のテレビニュースの特集で・・・

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